comparison conf/doc/ja-mh-profile.rf @ 0:bce86c4163a3

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author kono
date Mon, 18 Apr 2005 23:46:02 +0900
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equal deleted inserted replaced
-1:000000000000 0:bce86c4163a3
1 .\" @(MHWARNING)
2 .\" written by MH-plus project
3 .SC MH-PROFILE 5
4 .NA
5 mh-profile \- MH のユーザー・プロファイル
6 .SY
7 \&\fI.mh\(ruprofile\fP
8 .DE
9 全ての \fIMH\fR ユーザーは、自分のホーム・ディレクトリに
10 \fI\&.mh\(ruprofile\fR という名前のファイルを持っているはずです。
11 このファイルには \fIMH\fR のプログラムの一部または全部が使うパラメータ群
12 が含まれています。
13 このファイル中のそれぞれのエントリは次のような形式です。
14
15 \fIprofile\-component\fR: \fIvalue\fR
16
17 もし、エントリのテキストが数行に渡る場合は、各継続行の最初はスペース、
18 もしくはタブである事から継続行であることが分かります。
19 使用可能なプロファイル・コンポーネントは以下に例示します。
20 `Path:' だけは必須で、その他は無くても大丈夫です。
21 いくつかのものは、それがない時はデフォルトの値を持ちます。
22
23 以下の説明で、
24 (profile, default) はその情報がユーザーの \fIMH\fR プロファイル(profile)に
25 保持されるのか、\fIMH\fR コンテクスト(context)に保持されるのかを表し、
26 また、デフォルトの値が何であるのかを表します。
27
28 .in +1i
29 .ti -1i
30 Path: Mail
31 .br
32 ユーザーの \fIMH\fR ディレクトリの位置を示します。
33 この場合、ユーザーのホーム・ディレクトリの下の \*(lqMail\*(rq という
34 ディレクトリです。
35 (profile, デフォルトは無し)
36
37 .ti -1i
38 context: context
39 .br
40 \fIMH\fR コンテクスト・ファイルの位置を宣言します。
41 後述の \fBHISTORY\fR 節も参照して下さい。
42 (profile, default: <mh\-dir>/context)
43
44 .ti -1i
45 Current\-Folder:\ inbox
46 .br
47 カレント・フォルダを記録します。
48 (context, default: \*(lqInbox\*(rq で指定されたフォルダ)
49
50 .ti -1i
51 Inbox: inbox
52 .br
53 inbox の名前を定義します。
54 (profile, default: inbox)
55
56 .ti -1i
57 Previous\-Sequence:\ pseq
58 .br
59 プログラムに指定された `msgs' または `msg' 引数に対して、
60 設定すべきシーケンスの名前です。
61 もし設定されてない場合や空である場合は、何のシーケンスも定義しません。
62 そうでない場合は、
63 `msgs' または `msg' 引数を取るプログラムを実行する度に、
64 このコンポーネントで指定されたそれぞれのシーケンス名に対して、
65 まずシーケンスを空にし、
66 それから指定されたそれぞれのメッセージがシーケンスに追加されます。
67 (profile, デフォルトは無し)
68
69 .ti -1i
70 Sequence\-Negation:\ not
71 .br
72 もしシーケンス名の前に置かれた時にそのシーケンスを否定するような文字列を
73 定義します。
74 従って、この場合、
75 \*(lqnotseen\*(rq はシーケンス \*(lqseen\*(rq に含まれない全てのメッセージを
76 表します。
77 (profile, デフォルトは無し)
78
79 .ti -1i
80 Unseen\-Sequence:\ unseen
81 .br
82 未読メッセージを表すシーケンスです。
83 \fIinc\fR は取り込んだメッセージをこのシーケンスに追加し、
84 \fIshow\fR はひとたび見たら、
85 そのメッセージをこのシーケンスから外します。
86 もし設定してない場合や、空である場合はシーケンスは定義されません。
87 そうでない場合は、それぞれのメッセージはそれぞれの与えられたシーケンス名に
88 追加されます。
89 (profile, デフォルトは無し)
90
91 .ti -1i
92 mh\-sequences:\ \&.mh\(rusequences
93 .br
94 それぞれのフォルダ内に、パブリック・シーケンスの情報を書き込むファイル名です。
95 パブリック・シーケンスを使用不能にするには、この値を空にします。
96 (profile, default: \&.mh\(rusequences)
97
98 .ti -1i
99 atr\-\fIseq\fR\-\fIfolder\fR:\ 172\0178\-181\0212
100 .br
101 フォルダ \fIfolder\fR でのプライベート・シーケンス \fIseq\fR の情報を
102 保持します。
103 (context, デフォルトは無し)
104
105 .ti -1i
106 Editor:\ /usr/ucb/ex
107 .br
108 \fIcomp\fR\0(1)、\fIdist\fR\0(1)、\fIforw\fR\0(1)、そして \fIrepl\fR\0(1)
109 で使用するエディタを指定します。
110 (profile, default: @(MHEDITOR))
111
112 .ti -1i
113 Msg\-Protect:\ 644
114 .br
115 メッセージ・ファイルのモードを 8進数で与えます。
116 この 8進数の説明は \fIchmod\fR\0(1) を参照して下さい。
117 (profile, default: オプション MSGPROT の値、または 0644)
118
119 .ti -1i
120 Folder\-Protect:\ 711
121 .br
122 フォルダ・ディレクトリのモードを 8進数で与えます。
123 (profile, default: オプション FOLDPROT の値、または 0711)
124
125 .ti -1i
126 \fIprogram\fR:\ デフォルトの引数
127 .br
128 MH プログラム \fIprogram\fR が起動した時にデフォルトで使用される引数を
129 設定します。
130 例えば、メッセージに返信する際の
131 \fIEditor\fR プロファイル・コンポーネントを置き換えるには、
132 .br
133 repl: \-editor /bin/ed
134 .br
135 というように出来ます。
136 (profile, デフォルトは無し)
137
138 .ti -1i
139 \fIlasteditor\fR\-next:\ nexteditor
140 .br
141 エディタ \*(lqlasteditor\*(rq を使用した後で使うエディタのデフォルトを
142 \*(lqnexteditor\*(rq に設定します。
143 これは \fIcomp\fR、\fIdist\fR、\fIforw\fR、そして \fIrepl\fR で、
144 \*(lqWhat now?\*(rq レベルで使用できます。
145 ドラフトを \*(lqlasteditor\*(rq で編集した後には、
146 デフォルトのエディタは \*(lqnexteditor\*(rq になります。
147 もしユーザーが \*(lqWhat now?\*(rq に対して、引数をつけずに \*(lqedit\*(rq と
148 入力すると、\*(lqnexteditor\*(rq が使われます。
149 (profile, デフォルトは無し)
150
151 .ti -1i
152 bboards: system
153 .br
154 \fIbbc\fR に興味のある電子掲示板(あるいはニュース・グループ)がどれかを
155 伝えます。
156 (profile, default: system)
157
158 .ti -1i
159 Folder\-Stack: \fIfolders\fR
160 .br
161 \fIfolder\fR コマンドに於ける、フォルダ・スタックの内容です。
162 (context, デフォルトは無し)
163
164 .ti -1i
165 mhe:
166 .br
167 もし指定があれば、\fIinc\fR は他の仕事に加えて、\fIMHE\fR 記録ファイルを
168 作ります。
169 \fIMHE\fR は Brian Reid による \fIMH\fR の \fIEmacs\fR フロントエンドです。
170 初期バージョンは \fImh.6\fR の配布にも含まれています。
171 (profile, デフォルトは無し)
172
173 .ti -1i
174 Alternate\-Mailboxes: mh@uci\-750a, bug-mh*
175 .br
176 \fIrepl\fR や \fIscan\fR に対し、これらのアドレスも自分自身である事を
177 知らせます。複数のメールアドレスを持っている場合に便利です。
178 これによって、\fIrepl\fR は返信の際にどのアドレスを含めるべきかを決め、
179 また \fIscan\fR は、それが自分自身が出したメッセージかどうかを知ります。
180 つまり \fImh-format\fR\0(5) で、関数エスケープ (\fImymbox\fR\^) は、
181 ここに書かれているアドレスを全て自分自身であると判断します。
182 アドレスはコンマで区切り、ホスト名はそのメールボックスの公式ホスト名で
183 なければなりません。
184 ホストに対するローカルのニックネームは公式ホスト名には置き換わりません。
185 それぞれのアドレスに対して、
186 ホストが書かれてないものは、全てのホストのそのアドレスが自分自身だと
187 されます。
188 加えて、
189 アスタリスク (`*') はメールボックスとホストの両方の最後に置け、ワイルドカード
190 として使えます。
191 (profile, default: あなたのユーザー名)
192
193 .ti -1i
194 Aliasfile: aliases other-alias
195 .br
196 \fIali\fR、\fIwhom\fR、そして \fIsend\fR で使われるエイリアス・ファイルです。
197 これは `\-alias file' オプションの代わりに使えます。
198 (profile, デフォルトは無し)
199
200 .ti -1i
201 Draft\-Folder: drafts
202 .br
203 \fIcomp\fR、\fIdist\fR、\fIforw\fR、そして \fIrepl\fR で使われるデフォルトの
204 ドラフト・フォルダです。
205 この指定は `\-draftfolder\0+folder' オプションで置き換えられます。
206 指定されると、ドラフト・ファイルはこのフォルダ内のメッセージとして作られます。
207 `\-draftmessage\0msg' が指定されるとそのメッセージ、そうでない場合の
208 デフォルトは通常 `new' (\fIcomp\fR コマンドが `\-use' オプション付で
209 使われた場合のデフォルトは `cur')です。
210 ドラフト・フォルダを使うと、
211 同時に複数のドラフト・ファイルを存在させる事が出来るので、あるドラフトの
212 編集を中断して、別のドラフトを編集し、また元のドラフトの編集に戻るような事も
213 簡単に出来るようになります。
214 また、それら編集途中のドラフトは通常の \fIMH\fR メッセージとして、
215 全ての \fIMH\fR コマンド(\fIshow\fR、\fIscan\fR、\fIpick\fR など)で
216 扱う事が出来ます。
217 ドラフト・フォルダが指定されていない場合は、ドラフト・ファイルは通常、
218 ユーザーの MH ディレクトリの下の `draft' というファイル一つになります。
219 (profile, デフォルトは無し)
220 @BEGIN: MH_PLUS
221
222 .ti -1i
223 Trash\-Folder: trash
224 .br
225 \fIrmm\fR で使われるデフォルトのゴミ箱フォルダ・ディレクトリです。
226 これを指定すると、\fIMH\fR コマンドで削除を行なうと、当該メッセージは
227 このフォルダに移動します
228 (このフォルダで削除すると実際にそのファイルを消します)。
229 指定されていない場合は、頭にコンマ(またはサイト依存のオプション SBACKUP の値)
230 が付けられたファイル名にリネームされます。
231 いずれの場合も \fIrmmproc\fR が指定されていると、そちらが優先されます。
232 (profile, デフォルトは無し)
233 @END: MH_PLUS
234
235 .ti -1i
236 digest\-issue\-\fIlist\fR:\ 1
237 .br
238 \fIforw\fR にメーリングリスト \fIlist\fR のダイジェスト(まとめ送り)の
239 最後に送られた巻の最後に送られた号を指定します。
240 \fIforw\fR で `\-digest\ list' オプションが指定され、
241 `\-issue\ number' が指定されない場合はこの値に1を足した値が使われます。
242 (context, デフォルトは無し)
243
244 .ti -1i
245 digest\-volume\-\fIlist\fR:\ 1
246 .br
247 \fIforw\fR にメーリングリスト \fIlist\fR のダイジェスト(まとめ送り)の
248 最後に送られた巻を指定します。
249 \fIforw\fR で `\-digest\ list' オプションが指定され、
250 `\-volume\ number' が指定されない場合はこの値が(1を足さずに)使われます。
251 (context, デフォルトは無し)
252
253 .ti -1i
254 MailDrop: .mail
255 .br
256 メールドロップがデフォルトと違う場合に、\fIinc\fR にそれを指定します。
257 これは環境変数 \fBMAILDROP\fR で置き換えられます。
258 (profile, default: @(MHDROPLOC))
259
260 .ti -1i
261 Signature: RAND MH System (agent: Marshall Rose)
262 .br
263 \fIsend\fR にメールで使われる名前を指定します。
264 これは環境変数 \fBSIGNATURE\fR で置き換えられます。
265 もし環境変数 \fBSIGNATURE\fR も
266 このプロファイル・エントリも指定されてない場合は
267 \fI/etc/passwd\fP の \*(lqgcos\*(rq 欄が使われます。
268 \fIMH\fR が UCI オプション付で構築されている場合は、
269 $HOME/.signature ファイルも参照されます。
270 この名前は \fIsend\fP が \*(lqFrom:\*(rq ヘッダーを作る際に、その
271 アドレス欄に付け加えられます。
272 このテキストにはアドレス自体は含めないで下さい。
273 (profile, デフォルトは無し)
274 @BEGIN: MH_PLUS
275
276 .ti -1i
277 Sendername: username
278 .br
279 \fIsend\fR に SMTP サーバで使われるユーザ名を指定します。
280 \fI@(MHETCPATH)/mtstailor\fR の中で
281 \*(lqLocalUser\*(rq が有効になっている場合のみ指定できます。
282 (profile, デフォルトは無し)
283
284 .ti -1i
285 From-Address: mh@uci\-750a
286 .br
287 \fIsend\fR に自分のメールアドレスを指定します。
288 このアドレスは \fIsend\fR が \*(lqFrom:\*(rq へッダーを作る際に、その
289 アドレス欄になります。
290 このテキストにはアドレス (FDQN) 以外の文字列は含めないで下さい。
291 (profile, デフォルトは無し)
292 @END: MH_PLUS
293 @BEGIN: JAPAN
294
295 .ti -1i
296 File-Coding: ja_JP.EUC
297 .br
298 \fIMH\fR プログラムがファイル(メッセージ等)やコマンド・ラインを読みとる際に
299 想定する漢字コードを指定します。また、ファイルに書き込む際の漢字コードも
300 指定します。この値は環境変数 \fBMH_FILE_CODING\fR で置き換え可能です。
301 (profile, デフォルトは無し)
302
303 .ti -1i
304 Display-Coding: ja_JP.EUC
305 .br
306 \fIMH\fR プログラムが端末に表示する際に出力する漢字コードを指定します。
307 この値は環境変数 \fBMH_DISPLAY_CODING\fR で置き換え可能です。
308 (profile, デフォルトは無し)
309
310 .ti -1i
311 Process-Coding: ja_JP.EUC
312 .br
313 \fIMH\fR プログラムがパイプに出力する漢字コードを指定します。また、パイプ
314 から読み込む際に想定する漢字コードも指定します。
315 この値は環境変数 \fBMH_PROCESS_CODING\fR で置き換え可能です。
316 (profile, デフォルトは無し)
317 @END: JAPAN
318 .in -1i
319
320 以下のプロファイル要素は \fIMH\fR プログラムが \fImore\fR\0(1) など他の
321 プログラムを呼び出す時に使われます。
322 もしユーザーがこれらのプログラムを置き換えたいと望むなら、
323 \fI\&.mh\(ruprofile\fR にそれを書く事が出来ます。
324 デフォルトの値を例示します。
325
326 .nf
327 .in +.5i
328 .ta \w'whatnowproc: 'u
329 ^fileproc:~^@(MHBINPATH)/refile
330 ^incproc:~^@(MHBINPATH)/inc
331 ^installproc:~^@(MHETCPATH)/install\-mh
332 ^lproc:~^オプション MORE の値。または /usr/ucb/more
333 ^mailproc:~^@(MHBINPATH)/mhmail
334 ^mhlproc:~^@(MHETCPATH)/mhl
335 ^moreproc:~^オプション MORE の値。または /usr/ucb/more
336 ^mshproc:~^@(MHBINPATH)/msh
337 ^packproc:~^@(MHBINPATH)/packf
338 ^postproc:~^@(MHETCPATH)/post
339 ^rmmproc:~^無し
340 ^rmfproc:~^@(MHBINPATH)/rmf
341 ^sendproc:~^@(MHBINPATH)/send
342 ^showproc:~^オプション MORE の値。または /usr/ucb/more
343 ^whatnowproc:~^@(MHBINPATH)/whatnow
344 ^whomproc:~^@(MHBINPATH)/whom
345 .re
346 .in -.5i
347 .fi
348
349 もし環境変数 \fBMH\fR を定義すると、
350 \fIMH\fR プログラムが読むプロファイルを
351 \fI\&.mh\(ruprofile\fR 以外にする事が出来ます。
352 もし環境変数 \fBMH\fR の値が絶対パスでない場合
353 (すなわち \fB/\fR で始まってない場合)、
354 それはカレント・ディレクトリからの相対パスと考えられます。
355 これは、\fIMH\fR が、絶対パスでないパス名をユーザーの \fIMH\fR ディレクトリ
356 からのパスであると考えない数少ない例外の一つです。
357
358 同様に、
359 もし環境変数 \fBMHCONTEXT\fR が定義されていると、
360 通常のコンテクスト・ファイル(\fIMH\fR プロファイルで定義されている)
361 以外のコンテクストを指定できます。
362 \fBMHCONTEXT\fR の値が絶対パスでない場合、
363 それはユーザーの \fIMH\fR ディレクトリからのパスと考えます。
364
365 \fIMH\fR プログラムは他にも以下の環境変数を参照します。
366
367 .in +.5i
368 .ti -.5i
369 \fBMAILDROP\fR\0: \fIinc\fR でデフォルトのメールドロップを指定します。
370 .br
371 これはプロファイル・エントリ \*(lqMailDrop:\*(rq を置き換えます。
372
373 .ti -.5i
374 \fBSIGNATURE\fR\0: \fIsend\fR と \fIpost\fR にメールで使う名前を指定します。
375 .br
376 これはプロファイル・エントリ \*(lqSignature:\*(rq を置き換えます。
377
378 .ti -.5i
379 \fBHOME\fR\0: 全ての \fIMH\fR プログラムにあなたのホーム・ディレクトリを
380 伝えます。
381
382 .ti -.5i
383 \fBSHELL\fR\0: \fIbbl\fR に走らせるデフォルトのシェルを指定します。
384
385 .ti -.5i
386 \fBTERM\fR\0: \fIMH\fR に端末のタイプを教えます。
387 .br
388 環境変数 \fBTERMCAP\fR も参照されます。
389 特に、
390 これらは \fIscan\fR と \fImhl\fR にどうやって端末をクリアするか、
391 そして端末の幅がどれぐらいあるかを伝えます。
392 これらは \fImhl\fR に端末の行数も伝えます。
393
394 .ti -.5i
395 \fBeditalt\fR\0: 再配布/返信元のメッセージです。
396 .br
397 これは \fIdist\fR と \fIrepl\fR で編集状態にある時、
398 再配布、あるいは返信されるメッセージを熟読できるようセットされます。
399 カレント・ディレクトリとメッセージが存在するフォルダが同じ
400 UNIX ファイル・システムにある場合は、このメッセージは
401 カレント・ディレクトリの \*(lq@\*(rq というリンク名でも
402 参照できます。
403
404 .ti -.5i
405 \fBmhdraft\fR\0: 現在のドラフトのパス名を示します。
406 .br
407 これは \fIcomp\fR、\fIdist\fR、\fIforw\fR、そして \fIrepl\fR によって、
408 \fIwhatnowproc\fR にどのファイルに対して、\*(lqWhat now?\*(rq と聞けば
409 いいかを指定します。
410 加えて、
411 \fIdist\fR、\fIforw\fR、そして \fIrepl\fR は、\fBmhfolder\fR もセットします。
412 さらに、
413 \fIdist\fR と \fIrepl\fR は \fIwhatnowproc\fR にドラフトと共にある
414 もう一つのメッセージ(再配布、または返信されるメッセージ)を伝えるために
415 \fBmhaltmsg\fR をセットします。
416 そして、
417 \fIdist\fR は \fIwhatnowproc\fR にメッセージ再配布が起こってる事を伝えるため
418 に \fBmhdist\fR をセットします。
419 また、
420 \fIwhatnowproc\fR にユーザーが選んだエディタ(`\-noedit' で打ち消されてない場合)
421 が何であるかを伝えるために \fBmheditor\fR をセットします。
422 同様に
423 \fBmhuse\fR が \fIcomp\fR によって指定されます。
424 最後に、
425 \fIdist\fR、\fIforw\fR、そして \fIrepl\fR は注釈付けをする際に
426 \fBmhmessages\fR をセットします
427 (さらに \fBmhannotate\fR と \fBmhinplace\fR も)。
428 この \*(lqWhat now?\*(rq と聞いてくるプログラムに対して、全ての情報を
429 環境変数で引き渡すというインターフェイスは凄い仕様だと思いませんか?
430 この理由として、\fIMH\fR ユーザーは \fIwhatnowproc\fR として
431 任意のプログラムを指定できるという点があり、標準のシェルでさえ指定できます。
432 その結果、これらの情報を引数リストとして引き渡す事が出来ないのです。
433 .br
434 もし \fIMH\fR の構築の際に WHATNOW オプションをセットしてた場合で
435 (確認するには \fIMH\fR コマンドに `\-help' を付けて実行してみて下さい)、
436 この環境変数がセットされてた場合は、
437 コマンド \fIrefile\fR、\fIsend\fR、\fIshow\fR、または \fIwhom\fR に
438 `msgs' 引数が与えられてない時には、
439 そのデフォルトのファイルは \fBmhdraft\fR になります。
440 これはデフォルトの \fIwhatnowproc\fR で提供されているデフォルトの行動を
441 別のプログラムでも得たい場合に有用です。
442
443 .ti -.5i
444 \fBmhfolder\fR\0: 代わりのメッセージが含まれているフォルダです。
445 .br
446 これは \fIdist\fR と \fIrepl\fR で編集段階でセットされ、
447 再配布、あるいは返信されるメッセージを熟読する事が出来ます。
448 環境変数 \fBmhfolder\fR は \fIshow\fR、\fIprev\fR、そして \fInext\fR
449 でも \fImhl\fR で使われる場合にセットされます。
450
451 .ti -.5i
452 \fBMHBBRC\fR\0:
453 .br
454 もし環境変数 \fBMHBBRC\fR をセットすると、
455 \fIbbc\fR で読まれる電子掲示板情報ファイル \fI\&.bbrc\fR を別のファイルに
456 する事が出来ます。
457 もし \fBMHBBRC\fR の値が絶対パスでない場合
458 (すなわち \fB/\fR で始まってない場合)、
459 それはカレント・ディレクトリからの相対パスと考えられます。
460
461 .ti -.5i
462 \fBMHFD\fR\0:
463 .br
464 もし \fIMH\fR の構築の際に OVERHEAD オプションをセットしてた場合で
465 (確認するには \fIMH\fR コマンドに `\-help' を付けて実行してみて下さい)、
466 この環境変数がセットされてた場合は、
467 \fIMH\fR はこれを \fIMH\fR プロファイルを読み出し専用でオープンしている
468 ファイル記述子の番号として考えます。
469 同様に、
470 環境変数 \fBMHCONTEXTFD\fR が設定されている場合は、
471 これを \fIMH\fR コンテクストを読み出し専用でオープンしている
472 ファイル記述子の番号として考えます。
473 \fIMH\fR のこの仕様は実験的なもので、
474 \fIMH\fR の立上り時に可能な速度向上を調査しています。
475 この仕様を可能にするには、これらの環境変数を設定し、空でない状態にしなければ
476 ならない点に注意して下さい。
477 もし \fIMH\fR の設定で OVERHEAD がセットされている場合、
478 \fIMH\fR プログラムが他の \fIMH\fR プログラムを呼ぶ場合には、これが使われます。
479 これらのファイル記述子は \fIMH\fR プログラムの実行の間中
480 クローズされませんので、
481 子プログラムはその恩恵を受けるかもしれません。
482 この方法は、安全にいくぶんかの速度向上が得られると考えられます。
483 .in -.5i
484
485 .Fi
486 ^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル
487 ^あるいは $MH~^が標準のプロファイルに代わる
488 ^<mh\-dir>/context~^ユーザーのコンテクスト
489 ^あるいは $CONTEXT~^が標準のコンテクストに代わる
490 ^<folder>/\&.mh\(rusequences~^<folder> に対するパブリック・シーケンス
491 .Pr
492 全て。
493 .Sa
494 mh(1), environ(5), mh-sequence(5)
495 .De
496 無し。
497 .Co
498 全て。
499 .Hi
500 \fImh.1\fR (オリジナルの RAND \fIMH\fR\0)や
501 \fImh.2\fR (最初の UCI バージョンの \fIMH\fR\0)では、
502 書き込み可能なフォルダのカレント・メッセージはそのフォルダの \*(lqcur\*(rq
503 というファイルに書き込まれていました。
504 \fImh.3\fR では、
505 書き込み可能性に関係なく全てのフォルダの
506 カレント・メッセージの値は \fI\&.mh\(ruprofile\fR に書き込まれてました。
507
508 \fImh.4\fR 以降の全ての \fIMH\fR のバージョンでは、
509 \fI\&.mh\(ruprofile\fR には静的な情報のみが含まれ、
510 \fIMH\fR プログラムがこれを更新する事はありません。
511 情報等の変化は全てユーザーの MH ディレクトリにある \fIcontext\fR
512 ファイルに書かれるようになっています。
513
514 これには \*(lqCurrent\-Folder\*(rq エントリと
515 プライベート・シーケンスの情報を含みますが、
516 これだけに制限されている訳ではありません。
517 パブリック・シーケンスの情報はそれぞれのフォルダ内の \fI\&.mh\(rusequences\fR
518 というファイルに書かれます。
519
520 \fImh.4\fR より前に使われていた形式をそれ以後の \fIMH\fR の形式に改めたい
521 場合には、
522 \fIinstall\-mh\fR を `\-compat' オプション付で起動します。
523 これは一般的に \fIMH\fR を \*(lqCOMPAT\*(rq オプション付で構築した場合には
524 自動的に行なわれます。
525
526 \fI\&.mh\(ruprofile\fR で
527 \*(lqcontext\*(rq エントリ(これは小文字でなければなりません)を設定する事で、
528 \fIcontext\fR ファイルのパスを変える事が可能です。
529 もしエントリが絶対パスでない場合(\fB/\fR で始まってない場合)、
530 ユーザーの \fIMH\fR ディレクトリからの相対パスと考えられます。
531 結果として、
532 異なるコンテクスト・ファイルを使い分ける事によって、
533 複数のプライベート・シーケンス集合を持つ事が出来ます。
534 .Bu
535 \&.mh\(ruprofile ではシェルのクォート処理のような事は出来ません。
536 すべての語はホワイトスペースで区切られます。
537
538 プロファイルのオプションとして、どういう種類の引数を置いたらいいかという
539 疑問があるかと思います。
540 これに明白な解答を出すためには、全ての \fIMH\fR プログラムの
541 コマンドラインでの意味を思い出しましょう。
542 まず、矛盾するオプション(例えば `\-header と `\-noheader')が
543 複数指定された場合には、その最後に指定されたオプションが効果を持ちます。
544 つまり、先に指定したオプションは後で打ち消す事が出来る訳です。
545 これは、プロファイルでの指定はコマンドラインで打ち消す事が出来るという事です。
546 一方、メッセージ・シーケンス、ファイル名、フォルダといった他の引数は
547 同種の後で指定される引数でそれを打ち消す事が出来ません。
548 この事から、プロファイルにはオプション(とその引数)だけを書くのが安全だと
549 言えます。
550
551 もし \fIMH\fR プログラムを同じ引数で何度も何度も実行する事が分かっているが、
552 その引数はオプションではない場合、
553 この問題を解決するいくつかの解決方法があります。
554 最初の方法は、その \fIMH\fR プログラムへのソフトリンク(シンボリック・リンク)
555 を \fI$HOME/bin\fR ディレクトリに異なる名前で作る事が挙げられます。
556 この時、プロファイルにその名前で新しいエントリを作り、その \fIMH\fR
557 コマンドに指定したい引数を与えるのです。
558 \fIMH\fR コマンドは、自分自身の実行ファイル名(オリジナルの
559 コマンド名ではない)のプロファイル・エントリを探します。
560 同様に、その \fIMH\fR プログラムを好みの引数で呼び出す小さなシェル・スクリプト
561 を作ることも出来ます
562 (この解決方法としては、リンクを作って、プロファイル・エントリを与える方が
563 好ましいでしょう)。
564
565 最後に、\fIcsh\fR ユーザーは以下の形式でエイリアスを設定しておくという方法
566 もあります。
567
568 .ti +.5i
569 alias cmd 'cmd arg1 arg2 ...'
570
571 この方法では、ユーザーはシェルに長い打ち込みをする事を避けることが出来、
572 \fIMH\fR コマンドに安全に引数を渡せます。
573 しかし、いくつかの \fIMH\fR コマンドは
574 内部で他の \fIMH\fR コマンドを呼び出しますが、この場合、プロファイルは読まれ
575 ますが、このエイリアスは最初のコマンド呼び出しを越えては効かない事を
576 忘れないで下さい。
577 .En