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author kono
date Mon, 18 Apr 2005 23:46:02 +0900
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.\"	@(MHWARNING)
.\"		written by MH-plus project
.SC MARK 1
.NA
mark \- メッセージに印をつける
.SY
mark
\%[+folder] \%[msgs]
\%[\-sequence\ name\ ...]
\%[\-add] \%[\-delete] \%[\-list] 
\%[\-public] \%[\-nopublic]
\%[\-zero] \%[\-nozero]
\%[\-help]
.DE
\fImark\fR コマンドは、各フォルダ特有のメッセージ・シーケンスに
メッセージ番号を追加したり削除したり、
またそれらのシーケンスやメッセージを表示したりします。
メッセージ・シーケンスは \*(lqfirst\*(rq や \*(lqnext\*(rq といった
予約メッセージ名のようなキーワードです。
ただ、フォルダ毎に固定した意味を持つ予約メッセージ名とは違って、
メッセージ・シーケンスの意味はユーザーによって定義され、変更され、
削除されます。

メッセージ・シーケンスは各フォルダ特有です。
例えば、\*(lq+inbox\*(rq フォルダに於けるシーケンス名 \*(lqseen\*(rq は、
異なる名前のフォルダ内の同じ名前のシーケンスとはいかなる関係も持っていません。

\fImark\fR の動作は三つのオプションの一つによって指定されます。
三つのオプションは相互排他的であり、
これらのうち最後に現れたものが、それ以前に現れた他の二つを無効にします。

`\-add' オプションは \fImark\fR に、メッセージをシーケンスに追加する、
あるいは新しいシーケンスを作る事を指示します。
`\-sequence\ name' 引数によって指定されたそれぞれのシーケンス名
(少なくとも一つは指定しなければならない)に対して、
`msgs' で指定されたメッセージ
(もし `msgs' が指定されない場合、デフォルトは \*(lqcur\*(rq)が
そのシーケンスに追加されます。
追加されるメッセージはシーケンスに未だ存在しないものでなければならない
という事はありません。
もし、`\-zero' オプションが指定されると、
メッセージが追加される前に、そのシーケンスは空にされます。
故に、
`\-add\ \-zero' はそれぞれのシーケンスを指定のメッセージで初期化しますし、
`\-add\ \-nozero' はそれぞれのシーケンスに指定のメッセージが追加されます
(これらは、シーケンス自体やシーケンスの内容が追加されるのであり、
シーケンスで表されるメッセージ自体(ファイル)が追加される訳ではありません)。

`\-delete' オプションは \fImark\fR に、
メッセージをシーケンスから削除する事を指示し、以下 `\-add' と同文です。
指定のシーケンスそれぞれについて、
指定のメッセージがそのシーケンスから削除されます。
これらのメッセージはそのシーケンス内に既に存在するものでなければならない
という事はありません。
もし、`\-zero' オプションが指定されると、
メッセージをシーケンスから削除する前に、
そのフォルダ内にある全てのメッセージがそのシーケンスに追加されます。
故に、
`\-delete\ \-zero' はそれぞれのシーケンスを
指定のメッセージ以外の全てのメッセージで初期化しますし、
`\-delete\ \-nozero' はそれぞれのシーケンスから指定のメッセージだけが
削除されます。
期待されるように、`mark\0\-sequence\0seen\0\-delete\0all' コマンドは
カレント・フォルダからシーケンス \*(lqseen\*(rq を削除します
(これらは、シーケンス自体やシーケンスの内容が削除されるのであり、
シーケンスで表されるメッセージ自体(ファイル)が削除される訳ではありません)。

シーケンスを作成(または変更)する際に、
`\-public' オプションをつけると、
そのシーケンスは他の \fIMH\fR ユーザーからも読める
パブリック・シーケンスになります。
逆に、`\-nopublic' オプションをつけると、
シーケンスはそのユーザーの \fIMH\fR 環境だけで使える
プライベート・シーケンスになります。
パブリック・シーケンスとプライベート・シーケンスの違いについては、
\fImh-sequence\fR\0(5) を参照して下さい。

`\-list' オプションは \fImark\fR に、
そのフォルダに対して定義されたシーケンスと
それらのシーケンスに含まれるメッセージの一覧を表示するよう指示します。
\fImark\fR は
`\-sequence\ name' オプションで指定されたそれぞれのシーケンスの名前と、
それに含まれるメッセージを一覧表示します。
もし、`\-sequence' が指定されなかった場合、全てのシーケンスが表示され、
プライベート・シーケンスはその旨(private と)表示されます。
`\-zero' オプションは `\-list' オプションには何の影響も与えません。

現在のシーケンスに対する制限は次の通りです。

.in +.25i
メッセージ・シーケンスを表す名前は英字から始まり、
ゼロ個以上の英数字が続く文字列です。
また、予約メッセージ名 \*(lqnew\*(rq、\*(lqfirst\*(rq、
\*(lqlast\*(rq、\*(lqall\*(rq、\*(lqnext\*(rq、そして \*(lqprev\*(rq の
どれかと同じであってはなりません。

一つのフォルダにはある数以上のシーケンスを作ることが出来ません。
この数は通常 26個(小さなシステムでは 10個)に制限されています
(mh.h を参照して下さい)。

ユーザー定義のシーケンス名でメッセージの範囲を表す場合は、
\*(lqname:n\*(rq または \*(lqname:-n\*(rq という形に限られます。
これはそれぞれシーケンス `name' の最初または最後の `n' 個のメッセージを
意味します。
\*(lqname1\-name2\*(rq という形式は禁止されています。
.in -.25i
.Fi
^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル
.Pr
^Path:~^ユーザーの MH ディレクトリを決める
.Ps
^Current\-Folder:~^デフォルトのカレント・フォルダを示す
.Sa
pick (1), mh-sequence (5)
.De
`+folder'	デフォルトはカレント・フォルダ
.Ds
`\-add'	`\-sequence' が指定された場合。さもなくば `\-list'
.Ds
`msgs'	デフォルトは cur
		(あるいは `\-list' が指定された場合は all)
.Ds
`\-nopublic'	フォルダが書き込み禁止の場合。さもなくば `\-public'
.Ds
`\-nozero'
.Co
フォルダが指定されると、それがカレント・フォルダとなります。
.Hh
シーケンス内のメッセージを列挙するためには(シェルスクリプトで使う時など)、
\*(lqpick sequence \-list\*(rq を使うといいでしょう。
.En