view doc/ja-folder.me @ 0:bce86c4163a3

Initial revision
author kono
date Mon, 18 Apr 2005 23:46:02 +0900
parents
children
line wrap: on
line source

.\"	This file is automatically generated.  Do not edit!
.\"		written by MH-plus project
.SC FOLDER 1
.NA
folder, folders \- カレント・フォルダ、カレント・メッセージを設定/表示する
.SY
folder
\%[+folder] \%[msg]
\%[\-all]
\%[\-create] \%[\-nocreate]
\%[\-print]
.\" \%[\-noprint]
\%[\-fast] \%[\-nofast]
\%[\-header] \%[\-noheader]
\%[\-recurse] \%[\-norecurse]
\%[\-total] \%[\-nototal]
\%[\-list] \%[\-nolist]
\%[\-push] \%[\-pop]
\%[\-pack] \%[\-nopack]
\%[\-verbose] \%[\-noverbose]
\%[\-help]

.ti .5i
folders
.DE
\fIMH\fR 環境はシェルなので、
カレント・フォルダの形跡は日に日に失われやすいものです。
\fIfolder\fR は `\-print' オプションと共に実行されると(デフォルト)、
カレント・フォルダ、その中にあるメッセージ数、メッセージの範囲(最小\-最大)、
そして、そのフォルダのカレントメッセージを表示し、
特別なファイルが存在する場合にはそれを知らせます。
例えば次のような感じです。

.nf
.if t .in +.5i
.ta \w'/rnd/phyl/Mail/EP 'u +\w'has ddd messages 'u +\w'(ddd\-ddd); 'u
inbox+	has \016 messages	(\0\03\-\022);	cur=\0\05.
.re
.if t .in -.5i
.fi

もし、`+folder' と `msg' の両方、あるいは片方が指定されると、
それらはそれぞれカレント・フォルダ、カレント・メッセージになります。
対応させて言うなら、
`+folder' 引数が指定された場合は、
シェルでいう \*(lqcd\*(rq の処理に相当し、
`+folder' 引数が指定されない場合は、大雑把に言うと、
シェルでいう \*(lqpwd\*(rq の処理に相当する訳です。

指定の(あるいはデフォルトの)フォルダが存在しない場合のデフォルトの処理は、
ユーザーにそのフォルダを作るべきかどうかを尋ねる事です。
もし、標準入力が端末でない場合、
この質問へは \*(lqyes\*(rq が答えられたと見なされます。

`\-create' オプションが指定されると、
\fIfolder\fP は何も聞かずに新しいフォルダを作ります
(これは後で使う空フォルダを作る簡単な方法です)。
`\-nocreate' オプションが指定されると、
\fIfolder\fP は存在しないフォルダは作らずに終了します。
.\"
.\" 注意 - これは今は動きません。
.\" もし `\-noprint' が指定されると、
.\" `+folder' や `msg' は、カレント・フォルダまたは
.\" カレント・メッセージになりますが、
.\" フォルダの摘要は表示されません。
.Uh "複数のフォルダ"
`\-all' を指定すると、ユーザーの MH ディレクトリ内のトップレベルの
フォルダそれぞれについて、アルファベット順に並べた摘要の行が作られます
(もし \fIfolder\fR が \*(lqs\*(rq で終わる名前で呼ばれた場合
(例えば \fIfolders\fR\0)には、`\-all' が想定されます)。
もし、`\-recurse' を `\-all' と共に指定すると、
全てのサブ・フォルダに対しても表示されます。
これらのフォルダは全て、
ユーザーの \fIMH\fR コンテクストに \*(lqatr\-cur\-\*(rq エントリがあり
(つまり、中のメッセージに \fIMH\fR でアクセスした事がある)、
そのユーザーに書き込み権限が無いフォルダが先に表示されます。
例えば、次の通りです。

.ne 9
.nf
.if t .in +.5i
.ta \w'/rnd/phyl/Mail/EP 'u +\w'has ddd messages 'u +\w'(ddd\-ddd); 'u
Folder	\0\0\0# of messages	(\0range\0)	cur msg (other files)
/fsd/rs/m/tacc	has \035 messages	(\0\01\-\035);	cur=\023.
/rnd/phyl/Mail/EP	has \082 messages	(\0\01\-108);	cur=\082.
ff	has \0no messages.
inbox+	has \016 messages	(\0\03\-\022);	cur=\0\05.
mh	has \076 messages	(\0\01\-\076);	cur=\070.
notes	has \0\02 messages	(\0\01\-\0\02);	cur=\0\01.
ucom	has 124 messages	(\0\01\-124);	cur=\0\06; (others).
.ta \w'/rnd/phyl/Mail/EP has 'u
\0\0\0\0\0\0\0\0\0\0TOTAL=	339 messages in 7 folders
.re
.if t .in -.5i
.fi

ここでは、例えば最初の `+/fsd/rs/m/tacc' フォルダを見て下さい。
\fIMH\fR では、フォルダは通常、ユーザーの MH ディレクトリの下にありますが、
フォルダ名がスラッシュ(`/')で始まるものは UNIX ファイル・システム
に於いてその絶対パスで表される場所にあると考えられます。
つまり、\fIMH\fR では他人のフォルダを含め、任意のディレクトリをフォルダと
して扱え、そこをカレント・フォルダにする事も出来ます。
もちろん、それらのディレクトリにアクセス出来る権限(モード等)は必要です。

inbox の後の \*(lq+\*(rq はこれがカレント・フォルダである事を示します。
\*(lq(others)\*(rq はフォルダ `ucom' にメッセージでないファイル(または
ディレクトリ)が存在する事を示します。
これらはサブ・フォルダかも知れないし、
MH のファイル名称体系に合わない(数字でない)名前のファイルかも知れません。

`\-all' または `\-header' オプションが指定されると、見出し行が出力されます。
これは `\-noheader' で抑制できます。
`\-total' オプションは、摘要行だけを作ります。

`\-fast' が指定されると、フォルダ名だけが表示されます
(これはフォルダを読む必要がないので、より速いです)。

`+folder' が `\-all' オプションと共に指定された場合、
\fIfolder\fR は
カレント・フォルダを設定する事に加えて、
カレント・フォルダのトップレベルのフォルダを表示します (`\-norecurse' の場合)。
あるいは、カレント・フォルダの下にある全てのサブ・フォルダを表示します
(`\-recurse' の場合)。
この場合、もし、`msg' も指定された場合、
それは `+folder' のカレント・メッセージになります。

`\-recurse' オプションはそれぞれのフォルダを再帰的に表示します。
このオプションを使うと、それぞれのフォルダについて、
サブ・フォルダを探さなければならなので、
`\-fast' オプションによるスピードアップは望めません。
しかし、表示内容の面から見れば、
これらのオプションを組み合わせるのは有用です。

.Uh "メッセージ番号の抜けを取り除く"
`\-pack' オプションは、指定のフォルダ内のメッセージ番号の抜けを取り除き、
番号を1から付け直します。
`\-verbose' オプションをつけると、
\fIfolder\fR はフォルダ内のメッセージ番号変更の際、
実行中の動作を逐一報告します。

.Uh "フォルダ・スタック"
`\-push' オプションを付けると、
\fIfolder\fR はカレント・フォルダをフォルダ・スタックの上に積み、
`+folder' 引数をカレント・フォルダにします。
もし、`+folder' が指定されてない場合は、
カレント・フォルダとフォルダ・スタックの一番上を交換します。
これは \fICShell\fR に於ける \*(lqpushd\*(rq 処理に相当します。

`\-pop' オプションを付けると、
\fIfolder\fR はフォルダ・スタックの一番上を取り除き、
その値をカレント・フォルダにします。
`+folder' 引数は許されません。
これは \fICShell\fR に於ける \*(lqpopd\*(rq 処理に相当します。
`\-push' オプションと `\-pop' オプションは相互排他的であり、
二つのうち最後に現れたものが、その前に現れたものを打ち消します。
これら二つのオプションは、デフォルトで `\-list' が指定されます。

`\-list' オプションを付けると、
\fIfolder\fR はフォルダ・スタックの内容を表示します。
`+folder' 引数は許されません。
`\-push' や `\-pop' が成功した場合も、
それらのオプションの後に `\-nolist' オプションが指定されている場合を除いて、
`\-list' 処理が行なわれます。
これは \fICShell\fR に於ける \*(lqdirs\*(rq 処理に相当します。
`\-push'、`\-pop'、そして `\-list' オプションは
`\-print' オプションを抑制します。
.Fi
^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル
.Pr
^Path:~^ユーザーの MH ディレクトリを決める
.Ps
^Current\-Folder:~^デフォルトのカレント・フォルダを示す
.Ps
^Folder\-Protect:~^新しいフォルダを作る際にセットされるモード
.Ps
^Folder\-Stack:~^フォルダ・スタックを決める
.\" .Ps
.\" ^lsproc:~^フォルダの内容を表示するプログラム
.Sa
refile(1), mhpath(1)
.De
`+folder'	デフォルトはカレント・フォルダ
.Ds
`msg'	デフォルトは無し。
.Ds
`\-nofast'
.Ds
`\-noheader'
.Ds
`\-nototal'
.Ds
`\-nopack'
.Ds
`\-norecurse'
.Ds
`\-noverbose'
.Ds
`\-print'	`\-list'、`\-push'、または `\-pop' が指定された場合
.Ds
`\-list'	`\-push' または `\-pop' が指定された場合
.Co
もし `+folder' と `msg' の片方または両方が指定された場合、
それらはそれぞれカレント・フォルダ、カレント・メッセージになります。
.Hi
以前のバージョンの \fIMH\fR では、
`\-fast' オプションを付けた場合には、カレント・フォルダは変更されませんでした。
しかし現在はそうではありません。`+folder' が与えられると、
\fIfolder\fR は常にカレント・フォルダをそれに変えます。
.Bu
`\-all' を付けると、`\-header' と `\-total' になります。
.sp
`\-create' または `\-nocreate' が指定されると、
もはや、その後のオプションで、
(存在しないフォルダに関してはユーザーに聞くという)デフォルトの動作に
戻す方法がありません。
.sp
数字だけから成るような(メッセージと見なせるような)名前の
サブフォルダ等があると、
`-pack' 時に、システムに依って、そのフォルダの名前まで番号が変わるか、
意味のないエラーメッセージと共にコマンド実行が失敗します。
.En