CbC による OS の実装

Taiki Taira

Feb 5 2013

研究目的[1/2]

本研究では code segment ,datasegment に沿った OS を実装することを目的とする。
その実装には、本研究室で開発された Continuation based C (CbC)を用いる。
CbC は C 言語よりも低くアセンブラより高い層で記述できる言語である。C の仕様からループ制御や関数コールを取り除いている。これによりスタックの操作やループ、関数呼び出しなどのより低レベルでの最適化をソースコードレベルで行うことができる。

研究目的[2/2]

Codesegment, Datasegment を意識した設計にし、メモリ外へのアクセスを制限しセキュリティの向上と、malloc/free などのメモリ管理を OS に行わせ、プログラマの負担を減らす。

今週の作業 [ ~ 2013/02/05 ]

• CbC で Mach-O を読む

Mach-O

• OS X 標準のバイナリファイルフォーマット
• 複数のアーキテクチャのバイナリを保持できる

配置

• 左が実際のファイル上での並び方
• segment command ごとに配置されるメモリアドレスをもつ
• segment command に属する section にも
• これ以外にも command はあるが、共有ライブラリ関係

EFI 上でのファイル操作

ディスクを開く

uefi_call_wrapper(
    EFI_FILE_IO_INTERFACE volume->OpenVolume,
    2,
    EFI_FILE_IO_INTERFACE *volume,
    EFI_FILE_HANDLE fh)
        

file open

uefi_call_wrapper(
    EFI_FILE_IO_INTERFACE volume->Open,
    5,
    EFI_FILE_IO_INTERFACE volume,
    EFI_FILE_HANDLE fh,
    filename,
    EFI_MODE_READ,
    (UINT64)0)
        

file read

uefi_call_wrapper(
    EFI_FILE_IO_INTERFACE volume->Read,
    3,
    EFI_FILE_HANDLE fh,
    size,
    buf)
        

今後やること

• 引き続き elilo のソース読む
• Mach-O / ELF のローダを書く
• 特権/ユーザーモードについて