CbC による OS の実装
Taiki Taira / Nov 13 2012
Taiki Taira / Nov 13 2012
本研究では code segment ,datasegment に沿った OS を実装することを目的とする。
その実装には、本研究室で開発された Continuation based C (CbC)を用いる。
CbC は C 言語よりも低くアセンブラより高い層で記述できる言語である。C の仕様からループ制御や関数コールを取り除いている。これによりスタックの操作やループ、関数呼び出しなどのより低レベルでの最適化をソースコードレベルで行うことができる。
code segment, data segment を意識した設計にし、メモリ外へのアクセスを制限しセキュリティの向上と、malloc/free などのメモリ管理を OS に行わせ、プログラマの負担を減らす。
故障が発生した際に、機能を完全に喪失するのではなく、 可能な範囲で機能が維持されるようにすることを Graceful Degradation という。
この Graceful Degradation を目指して実装をすすめる。
Datasegment Manager から Codesegment / Task / Datasegment を取り出して、Codesegment Manager へ投げる。
Task Manager も必要?
Task で Codesegment に対応している Datasegment を InputDatasegment を通して Codesegment で実行する。
OutputDatasegment で Datasegment が正しいか確認する。
InputDatasegment と OutputDatasegment を CodeSegment で実行する結果が、Hoare Logic で証明できる?
Persistent Datasegment から key を参照してデータを取ってくることが基本になる。
PDS からコピーして Datasegment は Temporary Datasegment に。使い終わったら、さらに TDS をコピーして PDS へ戻す。
基本的には PDS から Task を参照して、CS と CS に必要な DS をコピーし、CS を CS Manager で実行。
32bit / 64bit の Windows 上で使用されるファイルのフォーマット。UEFI でも メインのフォーマットになる。
UEFI で OS をブートする場合は、OS の loader でも UEFI shell から起動できるアプリケーションになる。そのアプリケーションは PE32 / PE32+ になっている必要がある。
そのアプリケーションは、FAT32/16/12 でフォーマットされたデバイス上の、/EFI/BOOT/BOOT{ARCH}.efi へ置くとブートされる。
PE32+(64bit 対応) の文字を表示するだけのテストコードを動かそうとしている。
残念ながら動かない。起動すると、テストコードがある場所でエラーで落ちる。コードを読みに行って落ちているのでコードそのものに問題がある。
linux kernel で qemu を実行
qemu-system-x86_64 -s -kernel arch/x86/boot/bzImage -hda disk.img \ -apppend "root=/dev/hda"
port 1234 は qemu の -s オプションで自動的に決まる。localhost の部分にはIP アドレスが入る。
linux のソースコードのトップで gdb を vmlinux シンボルを使って
gdb vmlinux (gdb) target remote localhost:1234
とすると接続できる。
<qemu:commandline> <qemu:arg value='-s'/> </qemu:commandline>
追加後は再起動必須。
debugStub.listen.guest64 = "TRUE" debugStub.listen.guest64.remote = "TRUE" monitor.debugOnStartGuest64 = "TRUE" debugStub.hideBreakpoints = "TRUE"
上を .vmx に追加すると、gdb から
gdb vmlinux (gdb) target remote localhost:8864
でアクセスできる。