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author | gongo |
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date | Mon, 14 Jul 2008 16:28:37 +0900 |
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\section{学生によるTaskManagerを用いた開発} 4月から6月にかけて、学生に TaskManager を用いて 簡単な並列プログラムを書いてもらった。 開発環境は Mac OS X と PS3 Linux である。 ここでは学生の反応について報告する。 \subsection{タスクの概念} 最初は Hello, World のプログラムを書かせた。 通常のCのプログラムと違い、「Hello, World」を表示させる部分を タスクとして記述する、そのタスクを SPE 上で実行するということが 理解しきれない学生がいた。 TaskManager の仕様だけでなく、Cell のような並列実行環境についても 学ぶ必要があった。 \subsection{タスクへのデータ入出力} SPE へ整数の配列を DMA で送り、各要素を2倍にして PPE へ DMA で戻すというプログラムを書かせた。 Cell の DMA にはアライメントの問題があり、 Cell の仕様を理解しきれていない学生が居た。 TaskManager ではその部分を意識させないようにしている (\tabref{tab:tm-api}:\verb|TaskManager::allocate(size);|)。 \subsection{画像の拡大縮小回転、色の変換} 文献\Cite{gongo2} の TaskManager では、 タスクに対して入出力は一つずつしか設定できなかった。 しかし、画像の複数の行を読み込む際、メモリアドレスに間が出来るため、 一つの入力出力では足りないという学生からの意見があった。 そこで新たに、複数の入出力を設定できる \verb|add_inData()、add_outData()| を追加した。これらで設定したデータはリスト構造になっており、 Cell の場合、 MFC List DMA \cite{cell} の機能を使用してDMA を行っている。 また、送ったピクセルデータの長さやその他のパラメータも送りたいという意見から、 32ビットパラメーターを複数送れる \verb|add_param()| というAPIを追加した。 画像の読み込みは SDL \cite{sdl} を使用しており、 最初学生は生成された SDL のデータ構造 (SDL\_Surface) を そのまま SPE に送っていた。 SDL\_Surface にあるピクセルデータはアドレスしか無く、実体はPPE 側にしかない。 しかし、SPE 側で PPE と同じようにそのアドレスを読みに行くということをする 学生が多かった。ここでも SPE の仕様に関して学ぶ必要があった。 その問題を回避するために、アドレスではなくデータを、SDL\_Surface ではなく、 自分たちが作ったタスクに合うようなデータ構造への変換を行った。 \subsection{ソートプログラム}