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author gongo
date Mon, 24 Mar 2008 23:10:27 +0900
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\section{開発過程}
Cerium を作るために、以下の段階にそれぞれ実装とテストを行う。

\begin{enumerate}
  \item C によるシーケンシャルな実装 \label{list_dev_1}
  \item SPE を考慮したデータ構造 (PolygonPack, SpanPack) を持つ実装 \label{list_dev_2}
  \item コードをタスクに分割し、FIFO キューでシーケンシャルに実行する実装 \label{list_dev_3}
  \item タスクを SPE に割り当て並列実行する実装 \label{list_dev_4}
\end{enumerate}

段階 (\ref{list_dev_1}) の実装は Task Manager を用いず、
プログラムのアルゴリズムの信頼性を確認するために用いる。

段階 (\ref{list_dev_2}) ではデータの変換が必要になり、
段階 (\ref{list_dev_1}) と同じ結果を得られるかどうかを検証する。
この段階までは、入力に対して出力が一意に決まる状況であり、テストは容易である。
シーケンシャルな実装であるため、デバッグも二分法により容易に行うことが出来る。

段階 (\ref{list_dev_3}) の実装からは Task Manager を用いる。
この段階まではアーキテクチャに依存しないので、
ターゲットが開発途中の段階でも記述することが可能である。
また、FIFO スケジューラを用いずに Random スケジューラを実装することにより、
並列実行特有の非決定的な実行が導入される。
非決定的な動作においても、段階 (\ref{list_dev_2}) までと同じ仕様を
満たすことを検証する必要がある。
これは、逐次型プログラムでは出て来ない問題である。

段階 (\ref{list_dev_4}) では、段階 (\ref{list_dev_3}) までが動いていれば
問題なく動作すると期待される。また、SPE タスクを、
SPE が持つ命令セットを用いて最適化することにより、更なる性能向上が期待できる。

段階 (\ref{list_dev_3}) から 段階 (\ref{list_dev_4}) へのプログラムの変換は
非常に容易である。Task Manager の API である set\_cpu() を用いることにより、
Task を PPE で実行するか SPE で実行するかを明示的に書くことが出来るからである。

{\small
\begin{verbatim}

  Task *task1 = create_task(cmd1,siz1,in1,out1);
  Task *task2 = create_task(cmd2,siz2,in2,out2);

  task1->set_cpu(CPU_PPE); // PPE 上で実行される
  task2->set_cpu(CPU_SPE); // SPE 上で実行される

\end{verbatim}
}