Mercurial > hg > Papers > 2009 > koba-thesis
view thesis/chapter1.tex @ 2:fb402ebdef5c
thesis base.
author | e055722 |
---|---|
date | Wed, 25 Feb 2009 02:04:20 +0900 |
parents | |
children | 72723068643f |
line wrap: on
line source
\chapter{序論} \pagenumbering{arabic} \section{研究の背景} 当研究室では学生実験において、PlayStation3を用いた並列的なゲームプログラムの作成を行っている。PlayStation3にはCellと呼ばれるCPUが搭載されており、作成したプログラムはCellに最適化させる必要がある。そこで使用されるのが当研究室で開発したCeriumレンダリングエンジンである。\\ Ceriumには、Taskの管理やデータの転送などを行うTaskManager、オブジェクトのレンダリングを行うRenderingEngine、ゲームの場面(Scene)やルールをTree構造に格納したSceneGraphがある。現在、Ceriumを用いたゲームプログラムの例題として、PlayStation2以前に作成したゲーム作品をPlayStation3に移植しているが、オブジェクトのmoveやcollision、そして描画といった様々な面で不具合が出ている。\\ これはCeriumを用いたプログラムにはTaskやSceneの概念、Cell上でのデータのやりとりなどがある為、期待された動作を保証するのは難しい為である。また、ゲームのプログラムが長大化すると依存関係の問題や単純にプログラムを走らせるのに手間がかかるなど、さらにデバッグが困難になる事が予想される。 \section{研究目的} 本研究ではCeriumの中でもSceneGraphに着目し、SceneGraph単位での単体テストを行うことで、オブジェクトごとの振る舞いや描画をチェックする。オブジェクトごとにデバッグが出来るため、ゲーム内でのバグの早期発見が期待できる。これにより、過去のゲーム作品の移植や改良におけるプログラムの信頼性の向上が見込める。また、今後のCeriumを用いたゲーム作成においても、その動作の信頼性の確保ができる。