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date Thu, 19 Feb 2009 01:26:01 +0900
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\section{他の研究との比較}
\subsection{GroupKit}
GroupKitとはグループウェアドローツールやエディタ、遠隔会議システムなどの、リアルタイム分散アプリケーションの開発のためのツールキットであり、Tcl/Tkのライブラリとして提供されている。

REPと比較すると、GroupKitはTcl/TKにより記述されているため、Emacsやviなどの汎用なエディタに実装することができない。
また、サーバ1つに対し複数のSession Managerが接続するプロトコルとなっているため、ネットワークの負荷や処理の負荷が一点に集中してしまう仕組みになっている。
これに対してREPはサーバは分散型である。

\subsection{SOBAプロジェクト}
SOBA プロジェクトは京都大学を中心とする産学官共同によるグループウェアの研究プ 
ロジェクトである。SOBA とは、Session Oriented Broadband Applications の略で、複数 
のユーザが多様なメディア (映像、音声、アプリ画面やテキストなどのデータ) 情報を共 
有、享受することができる P2P 型ネットワークアプリケーションである\cite{bib:soba}。

SOBAプロジェクトがフレームワークを提供しているのに対し、REPはプロトコルを提案している。
REP がプロトコルであることの利点として、様々な既存のアプリケーションに対して REP 実装することにより、そのアプリケーションのリモートエディタ化が可能であり、リモートエディタを使用するユーザの慣れ親しんだ環境でテキストの編集作業を行うことができる。
逆に REP では既存のアプリケーションへの実装を目的としているため、そのアプリケーションの膨大なソースコード解析し理解しなければ実装できないため、SOBA フレームワークを用いたアプリケーションの開発に比べて難しくなっている。
その他の欠点として、SOBA が P2P ネットワーク通信によるアプリケーションであるのに対して、REP はサーバ、クライアント型方式である。そのため、SOBA に比べて Session Manager に負荷が集中しやすく、また、ある Session を保持している Session Manager に不具合があると、その Session Manager に接続しているエディタ全てが影響を受けてしまう。