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view conclusion.tex @ 7:8ef81ff8cb52
emended.
author | kent <kent@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> |
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date | Fri, 12 Feb 2010 13:10:57 +0900 |
parents | dfb89e32eea1 |
children | 4b2af58b0302 |
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\chapter{結論} \label{chp:conc} \section{まとめ} 本研究ではContinuation based C(CbC)のGCCベースコンパイラの改善を行った。 CbCは軽量継続をベースとした言語で、 プログラムの分割による開発効率の向 上や、状態遷移という特徴を元にタブロー法を用いたプログラム検証などを目 的として設計されている。 CbC言語のコンパイラにはmicro-cとGCCの二つが用 いられていたが、GCCにはいくつもの問題があった。 そこで、本研究では\ref{chp:cbc}章においてこのCbCの紹介とともに、問題点 の洗い出しをおこなった。洗い出した問題点の中には、実用的なプログラムは 動作不能ともなりえるものも存在した。 \ref{chp:impl}章ではこれらの問題に対処するため、GCCベースコンパイラの 改善を行った。ここでは最初にGCCに移植した際の実装方法を再確認し、その 上で問題点の解決方法の提案し、実装した。 \ref{chp:eval}章では、\ref{chp:impl}章における改善点の評価とともに、実 用的なプログラムが動作可能になったことで、以前のコンパイラとGCCベース のコンパイラで性能の比較を行った。 本研究の成果としては、 \begin{inparaenum}[\bfseries a)] \item 引数の順番でエラーが出ていた問題を改善し、実用的なCbCプログラ ミングが可能になった。 \item 上の理由により、CbCプログラムをこれまで対応していなかった様々 なアーキテクチャで実行可能になった。 \item fastcall最適化によりx86アーキテクチャでの動作速度が改善された。 \item 以前のコンパイラとの比較ではx86ではあまり差が出なかったものの 、 PowerPCでは大きな向上が見られた。 \item リポジトリ管理方法の改善により、メンテナンス性が向上した。 \end{inparaenum} などが挙げられる。 \section{今後の課題} 実用的なCbCプログラムが実行可能になった事で、CbCを用いた研究もこれまで にない応用が可能になる。 本研究室の提案するCeriumはこれまではC++を用いて実装されていたが、現在 はCbCへの移植作業が進行中である。その他、CbCを用いた検証や分散プログラ ミングなどの研究もこれからの研究課題となる。 また、CbC言語自体の仕様拡張も検討されている。 特にオブジェクト指向は現在のプログラミングの主流であり、CbCでもその実 装を行いたい。しかし\ref{chp:intro}章でも述べたようにCbCの開発動機には オブジェクト指向の問題点も含まれる。オブジェクティブなCbCの導入には、 CbCという言語の特徴を活かしつつ、この問題を回避していく必要がある。