comparison presen/index.html @ 82:8f6f7a50299a

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author Nobuyasu Oshiro <dimolto@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Thu, 25 Apr 2013 00:54:25 +0900
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32 32
33 33
34 <article> 34 <article>
35 <h1><font size=10em> 35 <h3><font size=8em>
36 ディペンダブルシステムのための木構造を用いた合意形成データベースの提案と実装 36 ディペンダブルシステムのための木構造を用いた合意形成データベースの提案と実装
37 </font> 37 </font>
38 </h1> 38 </h3>
39 <p class="center">
40 <img src="./pic/compare_sample.png" style="width:50%;">
41 </p>
39 <p> 42 <p>
40 琉球大学 大城信康 43 琉球大学 大城信康
41 <br> 44 <br>
42 26 April 2013 45 26 April 2013
43 </p> 46 </p>
44 </article> 47 </article>
45 48
46 <!-- 49 <article>
47 <article> 50 <h3>DEOSプロジェクト</h3>
48 <h3>目次</h3> 51 <ul>
49 <ul> 52 <li>ITシステムが巨大化していくにつれ、障害発生時例が社会に与える影響は大</li>
50 <li>研究の目的と背景</li> 53 <li>DEOSプロジェクトはITシステムにおけるディペンダビリティを担保する技術体系をまとめ、制度化、更には事業化を目指しているCRESTのプロジェクト</li>
51 <li>D-ADD</li> 54 <li>変化しつづける目的や環境の中でシステムを適切に対応させ、継続的にユーザが求めるサービスを提供するシステム構築法、DEOSプロセスの開発を目標</li>
52 <li>提案する合意形成のモデル</li> 55 </ul>
53 <li>モデルの実装</li> 56 </article>
54 <li>モデルの合意形成支援Webアプリケーションへの実装</li> 57
55 <li>合意形成支援Webアプリケーションの考察</li> 58 <article>
56 <li>まとめ</li> 59 <h3>DEOS(Dependability Engineering for Open Systems)</h3>
57 </ul> 60 <ul>
58 </article>
59 -->
60
61 <article>
62 <h3>研究の背景と目的</h3>
63 <ul>
64 <li>ITシステムが巨大化していくにつれ、障害発生時例が社会に与える影響もより大きな物となる。</li>
65 <li>それに伴い、ITシステムにおけるディペンダビリティへの注目が増している。 </li>
66 <li>そこでDEOSプロジェクトはITシステムにおけるディペンダビリティを担保する技術体系をまとめ、制度化、更には事業化を目指している。</li>
67 <li>DEOSプロジェクトは、変化しつづける目的や環境の中でシステムを適切に対応させ、継続的にユーザが求めるサービスを提供するシステム構築法の開発を
68 目標としている。</li>
69 <li>DEOSプロジェクトではそれらの技術体系を「オープンシステムディペンダビリティ」として定義し、それをDEOSプロセスとしてまとめた。</li>
70 </ul>
71 </article>
72
73 <article>
74 <h3>研究の背景と目的</h3>
75 <ul>
76 <li>DEOSプロセスにおいて、全てのデータを保持するD-ADDと呼ばれるデータベースがある。</li>
77 <!-- ステークホルダの意味を述べておく必要があるかも -->
78 <!-- ステークホルダについての説明は論文2章で「プロジェクトに関わる人」として述べてはいる -->
79 <li>D-ADDで扱うデータにはステークホルダ間で合意された契約書も含まれる。そのため、D-ADDに基本ツールとして合意形成支援ツールが必要である。</li>
80 <li>本研究では、D-ADDで行われる合意形成のモデルを提案しツールのプロトタイプの実装を行う。</li>
81 <li>また、実際に例題の入力を行い、D-ADDにおける合意形成のあり方についての追求を行う。</li>
82 </ul>
83 </article>
84
85 <article>
86 <h3>DEOSプロセス</h3>
87 <ul>
88 <li>DEOS(Dependability Engineering for Open Systems)</li>
89 <p class="center"> 61 <p class="center">
90 <img src="./pic/deos_proccess.png" style="width:55%;"> 62 <img src="./pic/deos_proccess.png" style="width:55%;">
91 </p> 63 </p>
92 <li>変化対応サイクル:ステークホルダの目的の変化や、各種外部環境の変化に対応するためのサイクル</li> 64 <li>変化対応サイクル:ステークホルダの目的の変化や、各種外部環境の変化に対応するためのサイクル</li>
93 <li>障害対応サイクル:障害に対して迅速に対応して障害による被害を最小化するためのサイクル</li> 65 <li>障害対応サイクル:障害に対して迅速に対応して障害による被害を最小化するためのサイクル</li>
94 <li>D-ADDにはDEOSプロセスで扱うデータがはいる</li> 66 </ul>
67 </article>
68
69 <article>
70 <h3>DEOSプロセスとD-ADD</h3>
71 <ul>
72 <li>D-ADDはDEOSプロセスで扱われるデータ、システムのログ、契約書、ソースコードといったものを保持するデータベース</li>
73 <li>D-ADDで扱うデータにはステークホルダ間で合意された契約書も含まれる。そのため、D-ADDに基本ツールとして合意形成支援ツールが必要</li>
74 <li>本研究では、D-ADDで行われる合意形成のモデルを提案しツールのプロトタイプの実装を行う。</li>
75 <li>また、実際に例題の入力を行い、D-ADDにおける合意形成のあり方についての分析を行った。</li>
95 </ul> 76 </ul>
96 </article> 77 </article>
97 78
98 <article> 79 <article>
99 <h3>D-ADD(DEOS Agreement Description Database)</h3> 80 <h3>D-ADD(DEOS Agreement Description Database)</h3>
100 <ul> 81 <ul>
101 <li>D-ADDはステークホルダ合意と対象のシステムに依存するプログラム・コード、 82 <!--
102 及び対象システムの運用状態との間の一貫性を常に保つための機構を提供する。</li> 83 <li>D-ADDにおける</li>
84 -->
103 <p class="center"> 85 <p class="center">
104 <img src="./pic/d_add.png" style="width:40%;"/> 86 <img src="./pic/d_add.png" style="width:40%;"/>
105 </p> 87 </p>
106 <li>基本ツール層:D-ADDにおける基本ツール</li> 88 <li>基本ツール層:D-ADDにおける基本ツール。Webアプリケーションとして合意形成支援を実装</li>
107 <li>モデル層:基本ツール層で扱うデータのモデルの定義</li> 89 <li>モデル層:基本ツール層で扱うデータのモデルの定義。議論のモデルを実装</li>
108 <li>リポジトリ層:D-ADDで扱うデータベース</li> 90 <li>リポジトリ層:D-ADDで扱うデータベース。GraphDBを使って実装</li>
109 </ul> 91 </ul>
110 </article> 92 </article>
111 93
112 <article> 94 <article>
113 <h3>D-ADD 説明責任と合意形成</h3> 95 <h3>D-ADD 説明責任と合意形成</h3>
120 <li>合意形成を行うシステムをWebアプリケーションとして提供する</li> 102 <li>合意形成を行うシステムをWebアプリケーションとして提供する</li>
121 </ul> 103 </ul>
122 </article> 104 </article>
123 105
124 <article> 106 <article>
125 <h3>モデルの提案</h3> 107 <h3>合意形成機能の提案、実装</h3>
126 <ul> 108 <ul>
127 <li>合意を取るためのモデルを提案する</li> 109 <li>合意を取るためのモデルを提案する</li>
128 <li>提案するモデル</li> 110 <li>提案するモデル</li>
129 <ul> 111 <ul>
130 <li>合意形成を主張・関係・ユーザの要素から構成される.</li> 112 <li>合意形成を主張・関係・ユーザの要素から構成される.</li>
152 </article> 134 </article>
153 135
154 <article> 136 <article>
155 <h3>合意状態の計算</h3> 137 <h3>合意状態の計算</h3>
156 <ul> 138 <ul>
157 <li>提案するモデルにおいて主張を合意させるには、合意要求を出している全員から合意を受ける必要がある</li> 139 <li>主張を合意させるには、合意要求を出している全員から合意を受ける必要がある</li>
158 <li>子となる主張がある場合、関係次第では子となる主張の合意状態も親の主張の合意状態に影響を与える</li> 140 <li>子供となる主張がある場合、関係次第では子となる主張の合意状態も親の主張の合意状態に影響を与える</li>
159 <li>各関係の主張が与える合意状態への影響についての説明は以下となる</li> 141 <li>各関係の主張が与える合意状態への影響についての説明は以下となる</li>
160 <ul> 142 <ul>
161 <li>反論:反論となる子の主張が合意された場合親の主張は合意されない。反論の主張は否認しなければならない。</li> 143 <li>反論:反論となる子の主張が合意された場合親の主張は合意されない。反論の主張は否認しなければならない。</li>
162 <li>質問:質問となる主張は合意しなければならない。</li> 144 <li>質問:質問となる主張は合意しなければならない。</li>
163 <li>提案:提案となる主張はどの状態であろうと親の合意状態に影響を与えない。</li> 145 <li>提案:提案となる主張はどの状態であろうと親の合意状態に影響を与えない。</li>
177 <li>根の主張の合意を取るため、反論で繋がっている主張は否認の状態であり、質問は合意の状態となっている</li> 159 <li>根の主張の合意を取るため、反論で繋がっている主張は否認の状態であり、質問は合意の状態となっている</li>
178 </ul> 160 </ul>
179 </article> 161 </article>
180 162
181 <article> 163 <article>
182 <h3>主張のモデル</h3> 164 <h3>Webアプリケーションのユースケース図</h3>
183 <ul> 165 <ul>
184 <li>D-ADDでの合意形成支援は、議論だけでなく主張単体ののモデルについても考える。</li>
185 <li>議論のモデルとは別に主張単体のモデルについても考える</li>
186 <li>今回はトゥールミンモデルに従った主張も行えるようにした</li>
187 <p class="center">
188 <img src="./pic/toulmin.png">
189 </p>
190 <li>トゥールミンモデルだけでなく、他の主張モデルも使えるように考えていくつもりである。</li>
191 </ul>
192 </article>
193
194 <article>
195 <h3>Webアプリケーションの実装</h3>
196 <ul>
197 <li>Webアプリケーションのユースケース図</li>
198 <p style="text-align:center;"> 166 <p style="text-align:center;">
199 <img src="./pic/usecase.png" style="width:50%;"> 167 <img src="./pic/usecase.png" style="width:50%;">
200 </p> 168 </p>
201 </ul> 169 </ul>
202 </article> 170 </article>
212 <li>サーバサイドがREST APIを用意し、主にJSONデータを用いてデータのやりとりを行う</li> 180 <li>サーバサイドがREST APIを用意し、主にJSONデータを用いてデータのやりとりを行う</li>
213 </ul> 181 </ul>
214 </article> 182 </article>
215 183
216 <article> 184 <article>
217 <h3>モデルの実装に使用するデータベース</h3> 185 <h3>モデルの実装に使用したデータベース</h3>
218 <ul> 186 <ul>
219 <li>議論は木構造で表される。木構造は閉路の無いグラフである</li> 187 <li>議論は木構造で表される。木構造は閉路の無いグラフである</li>
220 <li>そこで今回モデルの実装にGraphDBのTinkerGraphを使用する</li> 188 <li>そこで今回モデルの実装にGraphDBのTinkerGraphを使用する</li>
221 <li>GraphDBはノードとエッジによりグラフでデータを表現する</li> 189 <li>GraphDBはノードとエッジによりグラフでデータを表現する</li>
222 <li>ノード、エッジともにプロパティを持つことができ、プロパティはkey,valueでデータを保持する</li> 190 <li>ノード、エッジともにプロパティを持つことができ、プロパティはkey,valueでデータを保持する</li>
271 ことで合意か否認にされたとみなされる</li> 239 ことで合意か否認にされたとみなされる</li>
272 </ul> 240 </ul>
273 </article> 241 </article>
274 242
275 <article> 243 <article>
276 <h3>合意状態の計算</h3>
277 <ul>
278 <li>合意状態に影響を与える子の主張がある場合の計算</li>
279 <li>以下の2点</li>
280 <ul>
281 <li>反論の関係で繋がっている子の主張は全て否認の状態になっていなければならない</li>
282 <li>質問の関係で繋がっている子の主張は全て合意の状態になっていなければならない</li>
283 </ul>
284 <li>それぞれエッジを辿り子となる主張ノードの合意状態をみにいくようにする</li>
285 <li>提案の関係は、合意状態に影響を及ぼさないため考慮する必要はない</li>
286 </ul>
287 </article>
288
289 <article>
290 <h3>時系列ごとにみられる議論と合意状態</h3> 244 <h3>時系列ごとにみられる議論と合意状態</h3>
291 <ul> 245 <ul>
292 <li>合意形成が行われる様子を時系列でみたい</li> 246 <li>合意形成が行われる様子を時系列でみたい</li>
293 <li>そこで、木のコピーを行い過去の合意状態を見ることができるようにする</li> 247 <li>そこで、木のコピーを行い過去の合意状態を見ることができるようにする</li>
294 <p class="center"> 248 <p class="center">
307 <li>ユーザ名:Akifumiでログイン</li> 261 <li>ユーザ名:Akifumiでログイン</li>
308 </ul> 262 </ul>
309 </article> 263 </article>
310 264
311 <article> 265 <article>
312 <h3>redmineとの比較</h3> 266 <h3>合意形成支援Webアプリケーションでの表示</h3>
313 <ul> 267 <ul>
314 <li>redmineと合意形成支援Webアプリケーションの表示を比べる</li> 268 <p class="center">
315 <li>redmineではチケットと呼ばれる単位でプロジェクトの管理が行われる</li> 269 <img src="./pic/compare_sample.png" style="width:65%;">
316 <li>チケットには子チケットや関連するチケットを登録することができる</li> 270 </p>
317 <li>琉球大学情報工学科のシステム管理班が実際に行った作業を入力する</li> 271 <li>各主張のつながりが分かりやすい</li>
318 </ul> 272 </ul>
319 </article> 273 </article>
320 274
321 <article> 275 <article>
322 <h3>redmineでの表示</h3> 276 <h3>redmineでの表示</h3>
323 <ul> 277 <ul>
324 <p class="center"> 278 <p class="center">
325 <img src="./pic/redmine_sample.png" style="width:85%;"> 279 <img src="./pic/redmine_sample.png" style="width:85%;">
326 </p> 280 </p>
281 <li>redmineはチケットによりプロジェクトを管理する</li>
327 <li>親チケットのbldsvをリフレッシュする、と子チケットのセカンダリDNSサーバをたてる、の繋がりがわかりづらい</li> 282 <li>親チケットのbldsvをリフレッシュする、と子チケットのセカンダリDNSサーバをたてる、の繋がりがわかりづらい</li>
328 </ul>
329 </article>
330
331 <article>
332 <h3>合意形成支援Webアプリケーションでの表示</h3>
333 <ul>
334 <p class="center">
335 <img src="./pic/compare_sample.png" style="width:65%;">
336 </p>
337 <li>各チケット(主張)のつながりが分かりやすい</li>
338 </ul> 283 </ul>
339 </article> 284 </article>
340 285
341 <article> 286 <article>
342 <h3>時系列にみることの有用性</h3> 287 <h3>時系列にみることの有用性</h3>
382 <h3>まとめ</h3> 327 <h3>まとめ</h3>
383 <ul> 328 <ul>
384 <li>議論のモデルを考えWebアプリケーションとして合意形成支援ツールの実装を行い 329 <li>議論のモデルを考えWebアプリケーションとして合意形成支援ツールの実装を行い
385 D-ADDにおける合意形成支援についての追求を行った</li> 330 D-ADDにおける合意形成支援についての追求を行った</li>
386 <li>木構造のモデルの提案とGraphDBを用いた実装を行った</li> 331 <li>木構造のモデルの提案とGraphDBを用いた実装を行った</li>
387 <li>実際に作成したWebアプリケーションにデータを入力し、redmineに入力した場合と比較した</li> 332 <li>実際に作成したWebアプリケーションに大学のサーバ管理班の作業となるデータを入力し、redmineに入力した場合と比較した</li>
388 <li>redmineで入力した場合に比べ、各主張同士の関係がみやすいことを確認した</li> 333 <li>redmineで入力した場合に比べ、各主張同士の関係がみやすいことを確認した</li>
389 <li>時系列的に流れをみることで、合意までの議論の流れがより分かりやすくなり、合意全体の 334 <li>時系列的に流れをみることで、合意までの議論の流れがより分かりやすくなり、合意全体の
390 理解を支援できる可能性を見ることができた</li> 335 理解を支援できる可能性を見ることができた</li>
336 <li>本システムを使うことにより、DEOSプロセスにおける説明責任を明確にするためのツールを提供することができた</li>
391 </ul> 337 </ul>
392 </article> 338 </article>
393 339
394 <article> 340 <article>
395 <h3>今後の課題</h3> 341 <h3>今後の課題</h3>