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author Nobuyasu Oshiro <dimolto@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Fri, 31 Jan 2014 17:13:59 +0900
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\chapter{序論}
\pagenumbering{arabic}
スマートフォンやタブレット端末の普及により, 大量の通信を扱うウェブサービスが現れてきている.
それに伴い, サーバサイド側への負荷も増大しウェブサービスがダウンする事態が出てきている.
そのため, スケーラビリティはウェブサービスにおいて重要な性質の1つとなっている.
スケーラビリティとは, ある複数のノードから構成される分散ソフトウェアがあるとき, その分散ソフトウェアに対して単純にノード を追加するだけで性能を線形に上昇させることができる性質である.
そこで, スケーラビリティを持たせるためにアーキテクチャの設計から考えることにした.
当研究室では非破壊的木構造を用いたデータベースである Jungle を開発している.
非破壊的木構造とは, データの編集の際に一度木構造として保存したデータには変更せず, 新しく木構造を作成してデータの編集を行うことを言う.

本研究では, Jungle に分散データベースと永続性の実装を行った.
データ分散部分には当研究室で開発中である並列分散フレームワークである Alice を使用した.
結果, 学科の並列環境を用いて複数のサーバノード間でデータの分散を行うことを確認した.


\section{本論文の構成}
本論文では, 始めに分散データベースについて既存の製品を例に上げながら述べる.
第3章では, 非破壊的木構造による Jungle の基本設計と, 分散バージョン管理システムを参考にした分散設計
について述べる.
第4章では, 第3章で行った設計を
第5章では, 第4章で実装した分散データベース Jungle の評価を行うため, 簡易掲示板プログラムを実装する.
この掲示板プログラムは Jungle と Cassanra それぞれのデータベースを使うものを用意した.
学科の並列環境上で開発した掲示板プログラムを複数のノードで実行させ, 負荷をかけることで Jungle と Cassandra の
性能比較を行う.
第6章は, 本研究におけるまとめと今後の課題について述べる.