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author Tatsuki IHA <e125716@ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Mon, 30 Nov 2015 16:24:18 +0900
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files paper/prosym.tex
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--- a/paper/prosym.tex	Mon Nov 30 15:16:42 2015 +0900
+++ b/paper/prosym.tex	Mon Nov 30 16:24:18 2015 +0900
@@ -61,7 +61,7 @@
 \begin{abstract}
     授業やゼミ等で、それぞれがPC端末を持っている場合では、PCの機能を活かしたコミュニケーションが可能である。教員が操作する画面をそのまま学生に配信したり, ゼミなどで、発表する学生の画面を切り替えたりすることを可能にしたい。
     画面配信システムTreeVNCは参加したクライアントをバイナリツリー状に接続し、配信コストを分散させる仕組みを取っている。そのため,多人数が参加しても処理性能が下がらない。また、ツリーのルートが参照しているVNCサーバーを変更することで、ケーブルの差し替えなしに画面の切替が可能となる。
-    今研究ではTreeVNCの改良として、WANへの対応、 マルチディスプレイへの対応を行った。
+    今研究ではTreeVNCの改良として、複数のネットワークへの対応、 WANへの対応、 マルチディスプレイへの対応するとともに、TreeVNC 有用性を示すために画像データの遅延時間計測を行った。
 \end{abstract}
 
 \begin{jkeyword}
@@ -93,7 +93,8 @@
 そのため、授業で先生の画面を表示する際、多人数の生徒が参加しても処理性能が下がらない。
 また、ツリーのルートが参照している VNCサーバーを変更することで、共有する画面の切替が可能となる。
 
-本研究では WAN 、マルチディスプレイへの対応を行った。
+本研究では 複数のネットワークへの対応、 WAN 、マルチディスプレイへの対応を行った。
+Tree VNCは単一のネットワークのみしか対応しておらず、起動した PC が複数のネットワークに属していても、1つのネットワークしか対応出来なかっため
 WANへの対応として、新しい接続方法を提案し、実装を行った。
 また、マルチディスプレイへの対応としては配信する際に、配信するディスプレイ情報を取得し、配信を行うことで、対応した。
 
@@ -143,7 +144,7 @@
 \begin{itemize}
     \item ある Node から Root Node に直接通信を行う send direct message (Node to Root)
     \item Root Node からある Node に直接通信を行う send direct message (Root to Node)
-    \item Root Node から末端の Node までのすべての Nodeに通信を行う messeage down tree (Root to Node)
+    \item Root Node から木の末端の Node までのすべての Nodeに通信を行う messeage down tree (Root to Node)
     \item ある Node から木構造を上に辿って Root Nodeまで通信を行う message up tree (Node to Root)
     \item Root Node から配信者の VNC サーバーへの通信を行う send message (Root to VNCServer)
     \item VNC サーバーから Root Node への通信を行う send message (VNCServer to Root)
@@ -305,15 +306,11 @@
     \label{fig:multidisplay}
 \end{figure}
 
-\subsection{無線LANへの対応}
-授業でTreeVNCを使用する場合、
-有線を使用するか否かは学生によって違う。
-TreeVNCを有線・無線の両方からの接続に対応したい。
+\subsection{複数のネットワークの対応}
+従来の TreeVNC は、クライアントの接続する木構造が単一であった。
+そのため、Root Node が複数のネットワークに接続していても、 単一のネットワークでしか使用することができなかった。
 
-従来の TreeVNC は、クライアントの接続する木構造が単一であった。
-そのため、単一のネットワークインターフェースでしか使用することができなかった。
-
-この問題を解決するために、 図\ref{fig:multinetworktree}の様に、ネットワークインターフェース別に 木構造を形成するように設計した。
+この問題を解決するために、 図\ref{fig:multinetworktree}の様に、ネットワーク別に 木構造を形成するように設計した。
 
 \begin{figure}[ht]
     \begin{center}
@@ -328,16 +325,15 @@
 TreeManager では木構造を管理する nodeList が生成される。
 この nodeList を元に、新しい Node の接続や、切断検出時の接続の切り替え等を行う。
 
-Root Node の保持しているネットワークインタフェース毎にTreeManager を生成する様に変更した。
-新しい Node が接続してきた際、 interfaces から Node のネットワークインタフェースと一致する TreeManager を取得する。
+Root Node の保持しているネットワーク毎にTreeManager を生成する様に変更した。
+新しい Node が接続してきた際、 interfaces から Node のネットワークと一致する TreeManager を取得する。
 その TreeManager に Node 接続の処理を任せる。
-こうすることによって、TreeVNC を複数のネットワークインターフェース別に木構造を構成することができる。
+そのため、 TreeVNC を複数のネットワーク別に木構造を構成することができる。
 
 \subsection{WANへの対応}
-遠隔地からでもゼミや授業に参加できるよう、
-別ネットワークから TreeVNC への接続を可能にした。
+遠隔地からでもゼミや授業に参加できるよう、 NATを越えたネットワークから TreeVNC への接続を可能にした。
 
-図\ref{fig:directConnection} に別ネットワークからの接続を示す。
+図\ref{fig:directConnection} にNATを越えたネットワークからの接続を示す。
 別ネットワークからTreeVNCに参加する際、 直接配信側のネットワークの Root Node に接続を行う。
 この接続を Direct Connection と呼ぶ。
 
@@ -347,7 +343,7 @@
 配信側の Root Node は Direct Connection で接続された Root Node に対して Framebuffer Update で 画像データを送信する。
 Framebuffer Update が送信された Root Node は そのネットワークの Node に対して Framebuffer Update を送信する。
 
-これにより、別ネットワークでの画面共有が可能となる。
+これにより、NATを越えたネットワークの画面共有が可能となる。
 
 \begin{figure}[ht]
     \begin{center}
@@ -388,22 +384,21 @@
 \end{table}
 
 
-\subsection{depth毎の遅延結果}
+\subsection{深さ毎の遅延結果}
 バイナリツリーで木を構成した場合、 Node 数が17台だと深さが4となる。
 各木構造の階層毎に、画像データの伝搬にかかった時間を測定した。
 
 図\ref{fig:depth}は遅延の分布を示した散布図である。
 X軸はメッセージ伝達にかかった秒数(ms)、 Y軸は画像データのサイズ(Byte)である。
 
-画像データの伝達はほぼ1秒以内に収まっているが、 深さ3で極端に
-
-- 大体1秒以内
+画像データの伝達はほぼ1秒以内に収まっているが、容量が小さい場合でも時間がかかる場合がある。
+それはその送信の前に大容量の画像を送信した後の回線のDelayが残っているためだと考えられる。
 
-- 大容量の画像の送信の後のDelayが残っているため、容量が小さいとこでも時間がかかる場合がある
+また、深さ3で極端に遅い場合がある。 遅い原因として、1つの Node がボトルネックになっていることが判明している。
+このような極端に遅い Node をそのまま木に配置した場合、その Node の子 Node 以下に影響を及ぼす場合がある。
+そのため、遅い Nodeを検出して、木の最後尾に移動させる機能が必要である。
 
-- Depth3に極端に遅い場合がある → 1つのnodeがネックになっている
-
-- 極端に遅いやつを下に持っていくアルゴリズムが必要(これはまとめにも書く)
+今回4段分のデータでは30名程度の遅延のみしか判断することができないため、更に大人数での実験を繰り返し行う必要がある。
 
 \begin{figure}[ht]
     \begin{center}
@@ -418,7 +413,7 @@
     \begin{center}
         \includegraphics[width=70mm]{./pic/depth4.eps}
     \end{center}
-    \caption{深さ毎のデータサイズと遅延の関係}
+    \caption{深さ毎のデータサイズと遅延の関係(上から深さ1, 2, 3, 4)}
     \label{fig:depth}
 \end{figure}
 
@@ -427,21 +422,21 @@
 
 マルチディスプレイに対応したことで、 配信者が配信したいディスプレイを選択し、画面配信することが可能となった。
 
-WANに対応することで別ネットワークにいるユーザーが TreeVNC に参加することが可能となった。
+WANに対応することでNATを超えているネットワークのユーザーが TreeVNC に参加することが可能となった。
 
-今後の課題として、画面切り替えの安定化、 WAN での画面切り替え、 ユーザビリティの向上、 共有機能の追加を行う。
+今後の課題として機能の安定化、 WAN での画面切り替え、 ユーザビリティの向上、 新機能の評価が上げられる。
 
-現在のTreeVNCでは、share button を押すと、その時配信されている画面から、自動的に画面が切り替わってしまうという問題がある。
-それを防ぐために share button が押されるとその時の配信者に切り替え確認を行う処理を追加する。
+機能の安定化として今回の画像データの遅延実験で判明したボトルネックになる Node の対処を行う。
+ネックになっている Node の検出として、CHEKC\_DELAY メッセージの時間を使用して、その Node がネックかどうかを判断する予定である。
 
-今回追加した Direct Connection などの一部の機能はコマンドラインオプションで指定する必要があるため、一般ユーザーでは操作するのが困難である。
+今回追加した Direct Connection ではNATを越えたネットワークの画面を配信を行うのみであり、TreeVNC の利点の1つである画面切り替えを行うことが出来ない。
+そのため、NATを越えたネットワークでの画面切り替えの実装は必須と言える。 
+
+Direct Connection などの一部の機能はコマンドラインオプションで指定する必要があるため、一般ユーザーでは操作するのが困難である。
 そこで、 今までコマンドラインオプションで指定していた機能を ビューワ で操作するように変更を行う。
 
-共有機能の追加としては、音声、講義中の質問・意見 等が挙げられる。
-
-- 新機能の評価方法、評価
-
-- 極端に遅いやつを下に持っていくアルゴリズム
+今回新機能としてマルチディスプレイ、 WANへの対応を行ったが、 まだ評価を行っていない。
+そのため、適切な評価方法を思考し、評価を行う必要がある。
 
 \nocite{*}
 \bibliographystyle{ipsjunsrt}