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author taiki
date Fri, 06 Feb 2015 11:07:58 +0900
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\chapter{序論}

IT 技術は Virtual Machine (以下 VM) やコンテナの普及により、より手軽に開発し試せる環境が整ってきている。手元の PC 上で VM やコンテナを立ち上げ、ウェブサービスやシステムの開発を行うことができる。しかし VM やコンテナを使用して IT 技術を学習するためには、高性能 PC の購入や、有料のクラウドサービスを使用しなければならないためコストがかかる。これらの負担を IT 技術を学ぶ学生に負わせない、新たな仕組みが必要にである。
 
 そのため、学生が IT 技術を学習するための環境を提供したい。また提供した環境を使用させるにあたり、管理者への煩雑な手続きを無くすことで管理者の負担を減らさなければならない。管理者側の負担として、VM の作成や VM イメージのアップロード、VM のセキュリティ管理が挙げられる。

 情報工学科では定期的にシステム構成の変更を行う。クラウドサービスと連携し、学生が開発したサービスをオンプレミスの環境から外部のサービスへ移行することで、サービスへの高速なアクセスが可能になる。

そこで当研究室では、学生に VM を提供し、資源を管理するための ie-virsh を開発している。 ie-virsh は複数の hypervisor に対応した virsh のラッパーとなっている。

本研究では、IT 技術を教育するための環境を学生に提供するために、教育用計算機システムの構築と評価を行った。本研究では教育用計算機システムに、ie-virsh と、docker で使われる資源を管理するための ie-docker を開発し、学生に使用させる。またその際に Block device の共有に使う Filesystem 、 GFS2 の評価を行った。
現在のシステムと比較して、本研究で提案する計算機システムが教育用に適正であることを確認した。

\pagenumbering{arabic}


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\section{本論文の構成}