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zemi
author tatsuki
date Tue, 29 Nov 2016 19:52:37 +0900
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\section{まとめ}
本研究では非破壊データベースJungleにJungleTreeブラウザ、許認可管理アプリケーションmaTrix、HtmlRenderingEngineの3つを実装した。

JungleTreeブラウザを実装したことにより、ブラウザから木構造の確認、編集が行えるようになった。

許認可管理アプリケーションmaTrixの実装を通して、Jungleに実用データベースとしての表現力、機能の十分性、実用的な性能があるか実証実験を行った。
maTrixは複数の木がお互いにIdを用いた参照を行い組織構造を表現していたが、JungleではIndexを用いた参照で表現した。
また、測定の結果mongoDBの約500倍高速に動作した。
これはJungleがon memoryなのに対し、MongoDBはmmapを用いてデータにアクセスしているからである。
maTrixの実装により、Jungleは、実用アプリケーションを実装できるほどの表現力、機能、性能があることを証明できた。

最後に、Jungleを使った例題アプリケーションとしてRenderingEngineの実装を行った。
その際Jungleのデータ構造でプログラムの処理量、コードの可読性が異なることがわかった。
性能測定では、データ設計を行った木構造を利用したほうが高速に動作した。
これはノードをたどる必要が無いからである。
しかし、単純に1つのノードにデータを記述するとコードの可読性が落ちてしまうこともあるため、可読性と速度を両立できる設計手法を確立する必要があることがわかった。

JungleはRDBと異なり格納するデータの自由度は大きい。
どのようなデータ構造も、設計を行わず格納できる。
しかし、十分なパフォーマンスを出すためには、データを最適化する必要がある。
また、最適な木構造はアプリケーションによって違うため、Jungleの設計手法を確立させる必要がある。