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author mir3636
date Wed, 15 Feb 2017 18:20:07 +0900
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1 title: CbC 言語による OS 記述
2 author: Mitsuki Miyagi
3 profile:
4 lang: Japanese
5 code-engine: coderay
6
7 # メタ計算の重要性
8 - プログラムを記述する際、通常の処理の他に、メモリ管理、スレッドの待ち合わせやネットワークの管理、エラーハンドリング等、記述しなければならない処理が存在する。これ
9 らの計算を Meta Computation と呼ぶ
10
11 # TreeVNC の問題点
12 - TreeVNC を実際に使用していく中で様々な問題が発生
13 - 講義等を大学外の遠隔地から受けたい場合がある
14 - TreeVNC は NAT を越えた接続が行うことができない
15
16 # TreeVNC の問題点
17 - ゼミ等で発表者毎に画面切り替えを行う際、デュアルディスプレイを使っている学生がいた
18 - その際 VNC サーバーからはすべての画面データが送信されており、発表とは関係ない画面も配信されていた
19
20 <img src="./images/multidisplay.svg" alt="message" width="500">
21
22 # この発表は
23 - TreeVNC の概要
24 - 構造
25 - 原理
26 - 画面切り替え
27 - 今回の改良
28 - NAT 対応
29 - マルチディスプレイの対応
30 - TreeVNC の評価
31 - 画像データ送信の遅延
32 - ネックになってるノードへの対処
33
34 # TreeVNC
35 - TreeVNC は本研究室で開発している VNC を利用した画面配信システム
36 - 配信コストを分散させることで大人数でも画面配信が可能
37 - スムーズな配信画面の切替を行う
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39 # VNC
40 - VNC(Virtual Network Computing) は RFBプロトコルを用いて遠隔操作を行うソフトウェア
41 - サーバー側とクライアント側に分かれており、サーバーを起動し、クライアントがサーバーに接続を行うことで遠隔操作を可能とする
42
43 <img src="./images/vnc.svg" alt="message" width="600">
44
45 # RFB プロトコル
46 - RFB(Remote Frame Buffer)プロトコルは VNC で用いられているプロトコル
47 - 自身の画面をネットワーク越しに他者の画面に表示する
48 - Framebuffer と呼ばれるメモリ上に置かれた画像データを使用して画面表示を行う
49 - サーバーは Framebuffer が更新されるたびにクライアントに対して変更部分だけを送信する。
50
51 # TreeVNC の構造
52 - Java で作成されたTightVNC(Tight Virtual Network Computing) を元に作成されている
53 - 様々なメッセージで通信を行う
54 - クライアント同士をバイナリツリー状に接続する
55 - バイナリツリーのルートのノードをRoot Nodeと呼び、 Root Node に接続されるノードを Node と呼ぶ
56 - Root Node が参照している VNC サーバーから FrameBuffer を取得して、 木構造を辿って Node に送信する。
57
58 <img src="./images/treeVnc.svg" alt="message" width="400">
59
60 # TreeVNC の原理
61 - ポート一本あたりの負荷
62 - 従来のVNC : Node数 * データ量
63 - TreeVNC : (2(子供の数) + 1) * データ量
64 - 従来のVNCはNode数に比例
65 - TreeVNCはNode数に関係なく一定
66
67 <img src="./images/treeVncTheory.svg" alt="message" width="700">
68
69 # 共有画面切り替え
70 - TreeVNC の Root Node は配信者の VNC サーバーと通信を行っている
71 - 画面を配信されている側のビューワにある Share Screen ボタンが押す
72 - Root Node に SERVER\_CHANGE\_REQUEST を木構造を辿りながら送信
73 - Root Node は Share Screen ボタンを押したクライアントの VNC サーバーと通信を開始
74
75 # Direct Connection
76 - NATを越えたネットワークからの接続は直接配信側の Root Node に接続を行うことで実現する
77 - Direct Connection した Node はそのネットワークの Root Node になる
78 - Direct Connection された Root Node では NAT を越えたネットワーク先の Node の管理を行わない
79
80 <img src="./images/directConnection.svg" alt="message" width="800">
81
82 # マルチディスプレイ
83 - 画面切り替えの際のSERVER\_CHANGE\_REQUESTに共有するディスプレイの座標を付加する
84 - Root Node は 接続した VNC サーバーから画像データを要求する FRAME\_BUFFER\_UPDATE\_REQUEST に受け取った座標を付加する
85 - VNC サーバーは要求された座標内の画像データを FRAME\_BUFFER\_UPDATE で Root Node に送信する
86
87 <img src="./images/shareScreenToMultiDisplay.svg" alt="message" width="700">
88
89 # TreeVNC の評価
90 - 木の深さによる画像データの遅延を調べる
91 - 実験環境
92 - 実際に講義を受講している学生が TreeVNC を使用
93 - 約20名の接続
94
95 # 実測方法
96 - Root Node は 送信時間と画像データを持った CHECK\_DELAY を 末端 Node まで木構造を辿りながら伝達する
97 - CHECK\_DELAY を受け取った各 Node は 付加された送信時間を CHECK\_DELAY\_REPLY に付加し、 Root Node に送信する
98 - CHECK\_DELAY\_REPLY を受け取った Root Node は CHECK\_DELAY の送信にどれだけ時間がかかったかの計算を行う
99
100 <img src="./images/checkDelay.svg" alt="message" width="600">
101
102 # 深さ1, 2
103 <img src="./images/depth1.svg" alt="message" width="600">
104 <img src="./images/depth2.svg" alt="message" width="600">
105
106 # 深さ3, 4
107 <img src="./images/depth3.svg" alt="message" width="600">
108 <img src="./images/depth4.svg" alt="message" width="600">
109
110 # 結果から
111 - 画像データの伝達はほぼ1秒以内に収まっている
112 - 容量が小さい場合でも時間がかかる場合がある。 それはその送信の前に大容量の画像を送信した後の回線の遅延が残っているためだと考えられる
113 - 深さ3が遅い原因として1つの Node がボトルネックになっている事が判明した。
114 - ネックになった Node をそのままにするとその子Nodeに影響を及ぼしてしまう。 そのためその Node に何らかの対応を行う必要がある
115
116 <img src="./images/depth3.svg" alt="message" width="600" height="600">
117 <img src="./images/depth3_without_bottle.svg" alt="message" width="600" height="600">
118
119 # ネックになっているノードへの対処
120 - CHECK\_DELAY\_REPLY で Root Node は ネックかどうかのを判断をする
121 - ネックになっているなら、その Node を木構造のリストから削除
122 - 最後の Node を削除した Node の場所に移動
123 - ネックになったところは三分木になる
124
125 <img src="./images/fixTree.svg" alt="message" width="800">
126
127 # まとめと課題
128 - 今回TreeVNCの様々な問題点の解決を行った
129 - NAT
130 - マルチディスプレイ
131 - 画面切り替えの安定化
132 - エラー通知
133
134 - NATを越えた画面切り替え
135 - 音声配信等の共有機能の追加
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