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comparison Paper/anatofuz.tex @ 47:6fc015dd380b
fix fig lines
author | Takahiro SHIMIZU <anatofuz@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> |
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date | Fri, 09 Nov 2018 18:44:58 +0900 |
parents | b2d28fb0b7a3 |
children | 443de29ac349 |
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46:b2d28fb0b7a3 | 47:6fc015dd380b |
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183 \subsection{NQP} | 183 \subsection{NQP} |
184 | 184 |
185 RakudoにおけるNQP\cite{nqp}は現在MoarVM,JVM上で動作し,MoarVMを一部利用することでNodeJSからも動作させる事が可能である. | 185 RakudoにおけるNQP\cite{nqp}は現在MoarVM,JVM上で動作し,MoarVMを一部利用することでNodeJSからも動作させる事が可能である. |
186 NQPはPerl6のサブセットであるため主な文法などはPerl6に準拠しているが幾つか異なる点が存在する. | 186 NQPはPerl6のサブセットであるため主な文法などはPerl6に準拠しているが幾つか異なる点が存在する. |
187 NQPは最終的にはNQP自身でブートストラップする言語であるが,ビルドの最初にはすでに書かれたMoarvMByteCodeを必要とする. | 187 NQPは最終的にはNQP自身でブートストラップする言語であるが,ビルドの最初にはすでに書かれたMoarvMByteCodeを必要とする. |
188 このMoarVM~yteCodeの状態をStage0と言い,ディレクトリ名として設定されている. | 188 このMoarVMByteCodeの状態をStage0と言い,ディレクトリ名として設定されている. |
189 Perl6の一部はNQPを拡張したもので書かれている為,Rakudoを動作させる為にはMoarVMなどのVM,VMに対応させる様にビルドしたNQPがそれぞれ必要となる. | 189 Perl6の一部はNQPを拡張したもので書かれている為,Rakudoを動作させる為にはMoarVMなどのVM,VMに対応させる様にビルドしたNQPがそれぞれ必要となる. |
190 現在のNQPではMoarVM,JVMに対応するStage0はそれぞれMoarVMBytecode,jarファイルが用意されており,Javascriptではバイトコードの代わりにランタイム独自のModuleLoaderなどが設計されている. | 190 現在のNQPではMoarVM,JVMに対応するStage0はそれぞれMoarVMBytecode,jarファイルが用意されており,Javascriptではバイトコードの代わりにランタイム独自のModuleLoaderなどが設計されている. |
191 MoarVMのModuleLoaderはStage0にあるMoarVMBytecodeで書かれた一連のファイルが該当する. | 191 MoarVMのModuleLoaderはStage0にあるMoarVMBytecodeで書かれた一連のファイルが該当する. |
192 | 192 |
193 | 193 |
194 Stage0にあるファイルをMoarVMに与えることでnqpのインタプリタが実行される様になっている. | 194 Stage0にあるファイルをMoarVMに与えることでnqpのインタプリタが実行される様になっている. |
195 これはStage0の一連のファイルはMoarVM bytecodeなどで記述されたNQPコンパイラのモジュールである為である. | 195 これはStage0の一連のファイルはMoarVMBytecodeなどで記述されたNQPコンパイラのモジュールである為である. |
196 NQPは6modelと呼ばれるオブジェクトモデルを採用としているが,これを構築する為に必要なNQPCORE,正規表現系のQRegex,MoarVMのModuleLoaderなどがMoarVMBytecodeで記述されている.これらMoarVMBytecodeの拡張子は.MoarVMである. | 196 NQPは6modelと呼ばれるオブジェクトモデルを採用としているが,これを構築する為に必要なNQPCORE,正規表現系のQRegex,MoarVMのModuleLoaderなどがMoarVMBytecodeで記述されている.これらMoarVMBytecodeの拡張子は.MoarVMである. |
197 MoarVMに対してStage0のディレクトリにライブラリパスを設定し,nqp.MoarVMを実行させることでnqpの対話型環境が起動する. | 197 MoarVMに対してStage0のディレクトリにライブラリパスを設定し,nqp.MoarVMを実行させることでnqpの対話型環境が起動する. |
198 | 198 |
199 \begin{figure}[ht] | 199 \begin{figure}[ht] |
200 \begin{center} | 200 \begin{center} |
452 | 452 |
453 違いが生じている箇所が発見できた場合,その前後のCodeGear及びディスパッチ部分にbreak pointをかけ,それぞれの変数の挙動を比較する. | 453 違いが生じている箇所が発見できた場合,その前後のCodeGear及びディスパッチ部分にbreak pointをかけ,それぞれの変数の挙動を比較する. |
454 主にcbc\_return系の命令が実行されている場合は,その直前で命令を切り替えるcbc\_invoke系統の命令が呼ばれているが,この周辺で何かしらの違いが発生している可能性が高い. | 454 主にcbc\_return系の命令が実行されている場合は,その直前で命令を切り替えるcbc\_invoke系統の命令が呼ばれているが,この周辺で何かしらの違いが発生している可能性が高い. |
455 また主に次のCodeGearに遷移する際にCbCコンパイラのバグが生じている可能性もある為,アセンブラレベルの命令を確認しながらデバッグを進めることとなる. | 455 また主に次のCodeGearに遷移する際にCbCコンパイラのバグが生じている可能性もある為,アセンブラレベルの命令を確認しながらデバッグを進めることとなる. |
456 | 456 |
457 | 457 \subsection{MoarVMのテスト方法} |
458 | |
459 MoarVMは単体で実行する事が不可能である. | |
460 またNQPのリポジトリに付随するテストはnqpで書かれている為,MoarVMのテストはNQPリポジトリのファイルを直接使う場合は出来ない. | |
461 今回は正常に動くMoarVM,NQPを用意しnqpを経由してデバッグ | |
458 | 462 |
459 \subsection{CbCコンパイラによるバグ} | 463 \subsection{CbCコンパイラによるバグ} |
460 現在までのCbCは複数個の入出力をCodeGearに与えるユースケースで利用していた. | 464 現在までのCbCは複数個の入出力をCodeGearに与えるユースケースで利用していた. |
461 CbCコンパイラ自身はそれぞれ用意したテストスイートを通化するものの,MoarVMの様な巨大なプロジェクトのCSをコンパイルを実行する場合,予期せぬバグが発生した. | 465 CbCコンパイラ自身はそれぞれ用意したテストスイートを通化するものの,MoarVMの様な巨大なプロジェクトのCSをコンパイルを実行する場合,予期せぬバグが発生した. |
462 主にCodeGear間のgotoにおけるtail callフラグの除去や,DataGearとして渡している構造体の変数のアドレスがスタックポインタの値より上位に来てしまい,通常のCの関数をcallした際にローカル変数の領域がDataGearのアドレスの周辺を利用してしまう. | 466 主にCodeGear間のgotoにおけるtail callフラグの除去や,DataGearとして渡している構造体の変数のアドレスがスタックポインタの値より上位に来てしまい,通常のCの関数をcallした際にローカル変数の領域がDataGearのアドレスの周辺を利用してしまう. |
544 CbCのCodeGear部分を用いることできめ細やかな記述が出来,デバッグし辛い箇所もbreakpointの設定などが容易になった. | 548 CbCのCodeGear部分を用いることできめ細やかな記述が出来,デバッグし辛い箇所もbreakpointの設定などが容易になった. |
545 | 549 |
546 今後CbCでの開発をより深く行っていくにあたり,CbCコンパイラそのものの信頼性を向上させる必要がある. | 550 今後CbCでの開発をより深く行っていくにあたり,CbCコンパイラそのものの信頼性を向上させる必要がある. |
547 MoarVMの開発を行うにあたり新たに発見された複数のバグを修正し,より安定するコンパイラにする為に改良を行う. | 551 MoarVMの開発を行うにあたり新たに発見された複数のバグを修正し,より安定するコンパイラにする為に改良を行う. |
548 | 552 |
549 現在CbCMoarVMで直接バイトコードを入力した場合のnqpのテストはおおよそパスする. | 553 現在CbCMoarVMで直接バイトコードを入力した場合のnqpのテストはJVM,Javascriptのテストを除く中で80\%パスする. |
550 また数値の計算と出力などの簡単なNQPの例題を作成し,オリジナルのNQP,MoarVMでバイトコード化したものを入力した際も正常に動作している. | 554 また数値の計算と出力などの簡単なNQPの例題を作成し,オリジナルのNQP,MoarVMでバイトコード化したものを入力した際も正常に動作している. |
551 しかしNQPのセルフビルドは現在オブジェクトの生成に一部失敗している為成功していない. | 555 しかしNQPのセルフビルドは現在オブジェクトの生成に一部失敗している為成功していない. |
552 今後はさらに複雑な例題やNQPのセルフビルド,Perl6の動作を行っていく. | 556 今後はさらに複雑な例題やNQPのセルフビルド,Perl6の動作を行っていく. |
553 | 557 |
554 MoarVMではGCからオブジェクトを守る為にMVMROOTというマクロを利用し,局所変数のポインタをスタックに登録する処理を行っている. | 558 MoarVMではGCからオブジェクトを守る為にMVMROOTというマクロを利用し,局所変数のポインタをスタックに登録する処理を行っている. |