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author riono <e165729@ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Sun, 16 Feb 2020 22:52:07 +0900
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\chapter{画像配信ソフトウェアTreeVNCの活用}
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%序論の目安としては1枚半ぐらい.
%英語発表者は,最終予稿の「はじめに」の英訳などを載せてもいいかも.

現代の講義や発表、LTなどではPC画面で用意した資料をプロジェクタに映しながら進行することが多い。ゼミでは発表者が変わるたびに、PCを接続し直す必要がある。

この場合、発表者のPCを接続するたびにケーブルを差し替える必要がある。発表者のPCによっては接続するアダプターの種類や解像度の設定により、正常にPC画面を表示できない場合がある。また、参加者もプロジェクタに集中を割く必要があり、同時に手元のPCで作業を行う場合、集中の妨げとなってしまう。

当研究室で開発している画面配信システムTreeVNC\cite{taninari:2011a}は、発表者のPC画面を参加者のPC画面に表示するソフトウェアである。そのため、参加者は不自由なく手元のPCを操作しながら講義を受けることが可能になる。またjavaで書かれているため、物理的な制限に左右されることが少ない。さらに、発表者の交代の際もケーブルを差し替えずに、全体に共有する画面の切り替えが可能になっている。

TreeVNCはVNCを使用した画面配信を行なっている。しかし通常のVNCでは配信側に全ての参加者が接続するため、多人数の際の処理性能が落ちてしまう。TreeVNCではネットワークに接続を行なった参加者をバイナリツリー状に接続することで、配信コストをクライアントに分散させる仕組みになっている。

そのため、授業で先生の画面を表示する際、多人数の生徒が参加しても処理性能は下がらない。また、TreeのRootが参照しているVNCサーバを変更することで、共有する画面の切り替えが可能となる。

しかし、画面共有は送信するデータ量が多いため、無線LANで接続を行なった際に有線接続よりも遅延が大きくなってしまう。そこで本研究では、Multicastでのデータ通信の考察やデータの分割・圧縮方法の実装、評価を行うことにより、無線LANでの配信環境の向上を目指し、TreeVNCの有用性を評価することで講義やゼミを円滑に行えることを目標とする。





%\section{Introduction}