comparison conf/doc/ja-mh-sequence.rf @ 0:bce86c4163a3

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author kono
date Mon, 18 Apr 2005 23:46:02 +0900
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1 .\" @(MHWARNING)
2 .\" written by MH-plus project
3 .SC MH-SEQUENCE 5
4 .NA
5 mh-sequence \- MH システムでのシーケンス指定
6 .SY
7 ほとんどの \fIMH\fR コマンド
8 .DE
9 ほとんどの \fIMH\fP コマンドは、`msg' または `msgs' という指定を受け付けます。
10 ここで、`msg' は一つのメッセージ、`msgs' は一つまたはそれ以上のメッセージを
11 意味します。メッセージを呼び出すためには、その番号(例えば 1、10、234)または、
12 以下の予約メッセージ名が使えます。
13 .in +.5i
14 .sp 1
15 .nf
16 .ta +\w'\fI名前\fP 'u
17 \fI名前\fP \fI説明\fR
18 first フォルダ内の最初のメッセージ
19 last フォルダ内の最後のメッセージ
20 cur 一番最近にアクセスされたメッセージ
21 prev 番号的に \*(lqcur\*(rq の前のメッセージ
22 next 番号的に \*(lqcur\*(rq の次のメッセージ
23 .re
24 .fi
25 .in -.5i
26
27 `msg' 引数が使えるコマンドでは、デフォルトは \*(lqcur\*(rq です。
28 短縮形として \*(lq\&.\*(rq が \*(lqcur\*(rq と同じ意味があります。
29
30 例えば、5、10、94、177、325 の五つのメッセージが存在するフォルダに於いては、
31 \*(lqfirst\*(rq は 5 で、\*(lqlast\*(rq は 325 です。
32 もし \*(lqcur\*(rq が 94 の時は、\*(lqprev\*(rq は 10 で、\*(lqnext\*(rq
33 は 177 になります。
34
35 `msgs' は一つまたはそれ以上のメッセージが指定される事を意味します。
36 このような場合は、一つのメッセージを指定するか、いくつかのメッセージを
37 スペースで区切って指定する事が出来ます。
38 メッセージの指定は上述のメッセージ名(メッセージ番号または予約メッセージ名)か、
39 メッセージ範囲で行ないます。
40
41 メッセージ範囲は \*(lqname1\-name2\*(rq または \*(lqname:n\*(rq という形式
42 で指定されます。
43 ここで `name'、`name1' そして `name2' はメッセージ名、そして `n' は整数です。
44
45 \*(lqname1\-name2\*(rq という指定は
46 `name1' から `name2' までの間に実在する全てのメッセージを意味します。
47 メッセージ名 \*(lqall\*(rq はメッセージ範囲 \*(lqfirst\-last\*(rq の省略形
48 として認識されます。
49
50 \*(lqname:n\*(rq という指定は `n' 個までのメッセージを意味します。
51 これらのメッセージは `name' がメッセージ番号または予約メッセージ名
52 \*(lqfirst\*(rq、\*(lqcur\*(rq、\*(lqnext\*(rq のうちのどれかである場合は
53 `name' から始まります。
54 また、`name' が \*(lqprev\*(rq または \*(lqlast\*(rq である場合は `name'
55 で終ります。
56 `n' の解釈は `n' の前にプラスまたはマイナス記号が付くと変わります。
57 `+n' は常に、`name' から始まる `n' 個までのメッセージ、
58 `\-n' は常に、`name' で終わる `n' 個までのメッセージを意味します。
59
60 `msgs' 引数を受け付けるコマンドでは、デフォルトは \*(lqcur\*(rq または
61 \*(lqall\*(rq で、それぞれのコマンドの持つ意味によって変わります
62 (詳細はそれぞれのコマンドのマニュアルを参照して下さい)。
63 繰り返し同じメッセージが指定された場合は、それはそのメッセージを一回指定
64 したのと同じ効果があります。
65
66 .Uh "ユーザー定義メッセージ・シーケンス"
67 上述の予約メッセージ名(定義済み)に加えて、
68 \fIMH\fP ではユーザー定義シーケンス名をサポートしています。
69 ユーザー定義シーケンス名は、メッセージのグループに意味のある象徴的な名前を
70 付ける事によって、\fIMH\fR ユーザーに、同じフォルダ内にあるメッセージの
71 グループを取り扱うことが出来る便利な機能を提供します。
72
73 メッセージ・シーケンスを指す名前は英字から始まり、ゼロ個以上の英数字から
74 なる文字列であり、上述の予約メッセージ名は使えません。
75 シーケンスを定義した後は、
76 \fIMH\fR コマンドで `msg' または `msgs' 引数が使える所ではどこでも、
77 それを使う事が出来ます。
78
79 ユーザー定義シーケンスではメッセージ範囲指定のいくつかの形式が使えます。
80 \*(lqname:n\*(rq 形式が使え、ユーザー定義シーケンス `name' の要素である
81 最初の `n' 個までのメッセージ
82 (あるいは `\-n' に対しては最後の `n' 個までのメッセージ)を意味します。
83
84 \*(lqname:next\*(rq と \*(lqname:prev\*(rq という形式も使え、
85 ユーザー定義シーケンス `name' の要素の中で、(カレント・メッセージから見て)
86 次、または前のメッセージを意味します。
87 \*(lqname:first\*(rq と \*(lqname:last\*(rq という指定は、
88 それぞれ \*(lqname:1\*(rq と \*(lqname:\-1\*(rq と同じ意味です。
89 \*(lqname:cur\*(rq という形式は使えません
90 (代わりに \*(lqcur\*(rq そのものを使いましょう)。
91 これらのメッセージ範囲指定の文法に関しては、将来変更される必要があります。
92
93 ユーザー定義シーケンス名はそれぞれのフォルダ特有です。
94 これらは \fIpick\fP と \fImark\fP コマンドを使って定義します。
95
96 .Uh "パブリック・シーケンスとプライベート・シーケンス"
97 シーケンスには、
98 パブリック・シーケンスとプライベート・シーケンスの二つがあります。
99 パブリック・シーケンスは、
100 そのフォルダを読む事が出来る全ての \fIMH\fR ユーザーが利用できるもので、
101 シーケンス情報は、そのフォルダ内の \&.mh\(rusequences ファイルに保存されます。
102 プライベート・シーケンスは、
103 それを定義した \fIMH\fR ユーザーだけが利用できるもので、
104 シーケンス情報は、そのユーザーの \fIMH\fR コンテクスト・ファイルに
105 保存されます。
106 デフォルトでは
107 \fIpick\fR と \fImark\fR は、そのシーケンスが定義されるフォルダが
108 その \fIMH\fR ユーザーに取って書き込み可能なら、
109 パブリック・シーケンスを作ります。
110 さもなくば、プライベート・シーケンスが作られます。
111 これは \fImark\fP コマンドに `\-public' または `\-private'
112 オプションを指定する事で置き換え可能です。
113
114 パブリック・シーケンスとプライベート・シーケンスの違いは、
115 それが実際に他の \fIMH\fR ユーザーに
116 見られるかどうかとは関係ない事に注意して下さい。パブリック・シーケンスでも、
117 そのフォルダのディレクトリ・モードがアクセス不許可なら見られませんし、
118 たとえシーケンスが見られても、メッセージが読み出し不許可なら、
119 そのシーケンスに属するメッセージは見られません。
120
121 .Uh "否定シーケンス"
122 \fIMH\fP は、ユーザー定義シーケンスの要素でない全てのメッセージを
123 指定できる方法を提供しています。
124 これをするためには
125 ユーザーは \fIMH\fR プロファイルで \*(lqSequence\-Negation\*(rq エントリを
126 指定します。この値は任意の文字列です。
127 この文字列は存在するユーザー定義シーケンス名の前に置いて使用できます。
128 この指定は指定のシーケンス名に属さないメッセージを意味します。
129 例えば、プロファイル・エントリが以下の場合、
130
131 .ti +.5i
132 Sequence\-Negation:\^ not
133
134 \fIMH\fR コマンドの `msg' または `msgs' 引数として、\*(lqnotfoo\*(rq を
135 指定した場合、
136 それはシーケンス \*(lqfoo\*(rq の要素でない全てのメッセージを意味します。
137
138 当然の事ながら、
139 ユーザーはシーケンスを定義する時には、
140 その名前が \*(lqSequence\-Negation\*(rq プロファイル・エントリの値で
141 始まらないように注意すべきです。
142
143 .Uh "前シーケンス"
144 \fIMH\fR は、\fIMH\fR コマンドに最後に指定された `msgs' または `msg' 引数を
145 覚えておく機能も提供しています。
146 それには、エントリ \*(lqPrevious\-Sequence\*(rq が \fIMH\fR プロファイルで
147 指定されていればよいです。
148 その値はシーケンス名またはスペースで区切られた複数のシーケンス名です。
149 もしこのエントリが定義されていると、
150 \fIMH\fP コマンドが終了した時に、
151 このエントリで指定されているシーケンス名を
152 そのコマンドで指定されたメッセージで定義します。
153 従って、以下のプロファイル・エントリは
154
155 .ti +.5i
156 Previous\-Sequence:\^ pseq
157
158 `msg' または `msgs' 引数を受け付ける全ての \fIMH\fR コマンドは、
159 それが終了する時に、
160 それらのメッセージで \*(lqpseq\*(rq シーケンスを定義します。
161
162 \fB注意:\fP \*(lqPrevious\-Sequence\*(rq 仕様を使う場合には、
163 実行速度が低下することがあり得ます。
164 この機能を使うと、
165 \fB全ての\fP \fIMH\fR プログラムは、それが実行される度に、
166 フォルダ内の \&.mh\(rusequences ファイルにシーケンス情報を書き込まなければ
167 ならないからです。
168 もし、\*(lqPrevious\-Sequence\*(rq プロファイル・エントリが定義されてない
169 場合は、\fIpick\fR と \fImark\fR だけが \&.mh\(rusequences ファイルに書き
170 込みます。
171
172 .Uh "未読シーケンス"
173 最後に、メッセージが既に読まれたものであるかどうかを示して欲しいと思う
174 人もいることでしょう。
175 この機能をサポートするために
176 \fIinc\fR と \fIshow\fR はプロファイル・エントリ \*(lqUnseen\-Sequence\*(rq
177 を見ます。
178 \&.mh\(ruprofile 内のこのエントリは、一つあるいはそれ以上のシーケンス名を
179 スペースで区切ったものであるべきです。
180 もし、プロファイルの \*(lqUnseen\-Sequence\*(rq に値がある場合、
181 \fIinc\fR が新しいメッセージをフォルダに置く度に、
182 その新しいメッセージはこのエントリの値が示すシーケンスに追加されます。
183 従って、プロファイル・エントリが次のようだと、
184
185 .ti +.5i
186 Unseen\-Sequence:\^ unseen
187
188 \fIinc\fR は新しいメッセージを \*(lqunseen\*(rq シーケンスに追加します。
189 これは \*(lqPrevious\-Sequence\*(rq エントリの行動と似ていますが、
190 このシーケンスは \fIinc\fP によって、消される事はありません
191 (追加される一方です)。
192
193 同様に、
194 \fIshow\fR (または \fInext\fR や \fIprev\fR\^)がメッセージを表示する度に、
195 そのメッセージはプロファイルの \*(lqUnseen\-Sequence\*(rq エントリで示す
196 シーケンスから削除されます。
197
198 なお、未読シーケンスは、実際にユーザーがそのメッセージを見たかどうかを正確に
199 示している訳ではない点に注意して下さい。\fIshow\fR (または \fInext\fR や
200 \fIprev\fR\^)を使わずに、他の UNIX コマンド等でそのメッセージを見た場合は、
201 そのメッセージは未読シーケンスからは削除されません。
202
203 .Fi
204 ^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル
205 ^<mh\-dir>/context~^ユーザーのコンテクスト
206 ^<folder>/\&.mh\(rusequences~^<folder> に対するパブリック・シーケンス
207 .Pr
208 ^Sequence\-Negation:~^シーケンスにないメッセージを示す
209 .Ps
210 ^Previous\-Sequence:~^最後に指定されたメッセージ
211 .Ps
212 ^Unseen\-Sequence:~^まだユーザーが見ていないメッセージ
213 .Sa
214 mh(1), mark(1), pick(1), mh-profile(5)
215 .De
216 無し。
217 .Co
218 全て。
219 .\" 【JP-3.00 で修正済み】
220 .\" .Bu
221 .\" ユーザー定義シーケンスは \&.mh\(rusequences ファイルに、
222 .\" 指定のメッセージの列をスペースで区切った形で書き込まれます。
223 .\" もし、ユーザー定義シーケンスが多過ぎるメッセージを含んだ場合、
224 .\" ファイルの行が \fIMH\fP で扱えないぐらいに大きくなるかも知れません。
225 .\" この場合エラーメッセージ \*(lq\&.mh\(rusequences is poorly formatted\*(rq
226 .\" が出ます。この場合、このファイルを手で編集して、問題の行を消さなければ
227 .\" なりません。
228 .\"
229 .\" これは \fIMH\fP プロファイルで \*(lqPrevious\-Sequence\*(rq エントリを
230 .\" 定義していて、番号が飛び飛びで多くのメッセージを含んでいるフォルダを
231 .\" 持っている場合に起こりやすいものです。
232 .\" 大きなフォルダで運用している場合は、
233 .\" しばしば \*(lqfolder\ \-pack\*(rq で数字の抜けを無くすようにすべきです。
234 .En