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author | tatsuki |
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date | Sat, 12 Sep 2015 17:30:58 +0900 |
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\section{研究背景と目的} 我々が扱っている知識は木構造であることが多い。例えば書籍や組織情報などである。 木構造のデータをそのままデータベースに格納することで直接的な操作や効率的なサービスが可能になると考えられる。 しかしRDBは木構造をそのまま格納するのには向いていない。 そのため、それらの構造を格納するのに特化したNoSQLというデータベースがある。 例えば、CassandraやmongoDBなどである。 当研究室では、これらの問題を解決した煩雑なデータ設計が必要のないデータベースを目指して非破壊的木構造データベースJungleを開発している。 非破壊的木構造とは、データの編集の際に一度保存したデータを変更せず、新しく木構造のデータを作成してデータの編集を行うことである。 そのため、読み込み中にデータが変更されないことが保証されているため、書き込みと読み込みを同時に行える。 Jungleは、これまでの開発によって木構造を格納する機能を持っている。 本研究では、Jungle上に組織の許認可管理アプリケーションmaTrixを実装し、データベースの表現力、機能の十分性、実用的な性能があるか、実証実験を行う。 Jungleの評価は、業務アプリケーションmaTrixをJungleとmongoDB上に実装し、読み込みの速度比較と、readとwriteとreadを並列の動作させた場合の1秒間のreadCount数の比較の2つを行った。 mongoDBは、データをJsonに似たBson形式で扱っているNoSQLデータベースである。 Jungleと似たデータ構造を持っているため比較対象にはmongoDBを選択した。