|
2
|
1 \chapter{Indexの差分Update}
|
|
15
|
2 Jungleの木はIndexを持っており、木のCommit時にFull Updateを行っている。
|
|
|
3 そのため、Commitを行うたびO(n)のIndexのUpdateが入り、木の編集時大きなネックとなっていた。
|
|
|
4 なので、高速にIndexの更新を行うため、Index の差分アップデートを実装した。
|
|
2
|
5
|
|
|
6 \section{差分 Updateの実装}
|
|
16
|
7 Jungle は木の編集を行う際に、編集を行うノードと、経路にあるノードの複製を行い新しい木構造を構築するため、
|
|
|
8 Index の中には、編集後の木には存在しない複製前のノードが残ってしまう。
|
|
|
9 なので、Index の差分 Update を行う際には、それらのノードを Index から削除して、新しく複製されたノードを Index に登録する必要がある。
|
|
|
10
|
|
|
11 そのためには、編集を行ったノードを覚えておく必要がある。
|
|
15
|
12 そこで、Jungle Tree Editor 内に、編集を加えたノードを覚えておくためのリストを定義した。
|
|
|
13 Editor は、木に編集を加えたら、リストに編集前のノードを保存する。
|
|
16
|
14 そして、Commit 時にリストにあるノードを使って Index の中に残っている、編集後の木に存在しないノードを削除する。
|
|
|
15 その後、新しく作られたノードを Index に登録して Update は終了する。
|
|
2
|
16
|
|
|
17
|
|
16
|
18 \section{編集前のノードの削除}
|
|
6
|
19 IndexのUpdateを行う際、初めに、編集後の木に存在しないノードをIndexから削除する。
|
|
2
|
20 削除の対象は、変更を加えたノードと、ルートから変更を加えたノードまでの経路にあるノードである。
|
|
|
21 ノードの削除は、以下の手順で行われる。
|
|
|
22
|
|
|
23 \begin{enumerate}
|
|
|
24 \item 編集を行ったノードのリストからノードを取得する。
|
|
6
|
25 \item 取得したノードが、保持している値をIndexから削除する。
|
|
2
|
26 \item 自身と子供のペアを ParentIndex から削除する。
|
|
|
27 \item ParentIndex から親を取得する。
|
|
6
|
28 \item 2 - 4をルートノードにたどり着くか、ParentIndexから親を取得できなくなるまで続ける。
|
|
|
29 \item 1 - 5をリストからノードが無くなるまで続ける。
|
|
2
|
30 \end{enumerate}
|
|
|
31
|
|
16
|
32 Parent Index から値が取得できない場合は、自身からルートまでの経路にあるノードは Index から削除されていることが保証されているため、削除を終えて、リストに入っている次のノードの削除処理を行っても構わない。
|
|
15
|
33
|
|
|
34
|
|
2
|
35
|
|
|
36 \section{Indexへのノードの挿入}
|
|
6
|
37 Indexから不要なノードを削除した後は、新しく作られたノードをIndexに挿入する。
|
|
2
|
38 ノードの挿入は、以下の手順で行われる。
|
|
|
39
|
|
|
40 \begin{enumerate}
|
|
|
41 \item 木からルートノードを取得する。
|
|
|
42 \item 取得したノードがIndexに登録されているかを調べる。
|
|
|
43 \item 登録されている場合、そのノード以下のSub Treeは、全てIndexに登録されているので、次のノードに移動する。
|
|
6
|
44 \item 登録されていなかった場合、自身が保持している値をIndexに登録する
|
|
|
45 \item 自身と子ノードをParent Index に登録する。
|
|
16
|
46 \item 自身の子ノードを取得したノードとして2に戻る。
|
|
|
47 \item 全てのノードを登録したら終了する。
|
|
2
|
48 \end{enumerate}
|
|
|
49
|
|
|
50
|
|
|
51 \section{Full Update との使い分け}
|
|
|
52 Indexの差分Updateは、不要なノードの削除と新しく木に追加されたノードの挿入を行っているため、1ノードに対する処理は Full Updateより大きい。
|
|
13
|
53 少ない回数編集を行った後の Commit は、差分Updateの方が高速に行えるが、多くの編集を行った後の Commitだと、Full Updateの方が高速に動作する可能性がある。
|
|
|
54 これに関しての検証は、性能測定の章に記述する。
|
|
2
|
55
|
|
|
56 \newpage
|
