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author okud
date Sun, 14 Feb 2021 15:40:34 +0900
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\chapter{初めに}
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\section{要旨}

2017年、Intel社は2020年までにLegacy BIOSとUEFIへの互換を非推奨とし、互換モジュールのCSMを削除すると発表した。\cite{IntelNews}
Legacy BIOSは長年に渡り16bitパソコンの時代からの資産を引き継いできたため、16bitモードでしか動作しない。
そのためPCの進化に伴い、致命的な問題点が発生する。
問題点の一つとして、拡張性がないことがあげられる。EthernetやUSBにつながるディスクなど、新たにブートデバイスが追加されるたびに,
OSのブートローダを変更しなければならない。またマザーボードごとに、ファームウェアをアセンブラで開発する必要がある。
また、1MBのメモリ制限により、セキュリティを含めたシステム機能の強化が困難であるためセキュリティにも問題がある。
これらの問題を解決するためにUEFIが開発された。
UEFIは、2TBを超える大きなディスクからブートでき、高速にブートできる。
CPUに依存しないアーキテクチャとドライバを持ちネットワークも使用可能な柔軟なプレOS環境が利用できる。
今後、Legacy BIOSからUEFIへの移行が急速に進むだろう。\\\
当研究室では、信頼性と拡張性をテーマにGearsOSを開発している。
GearsOSはContinuation based C(CbC)によってアプリケーションとOSそのものを記述している。
現在、CbCで証明可能なOSを実装するために、xv6のCbCの書き換えを行っている。
xv6は Legacy OSなため、UEFIから起動することができない。
UEFIからxv6を起動させることができれば、拡張性が大きく広がる。
本研究では、ARMで動くシングルコンピュータであるRaspberryPi上にUEFIからGearsOSをブートさせることを目指している。




\section{論文の構成}